2013年2月25日月曜日
リヒテンシュタイン(ファドゥーツ)旅行記
オーストリアとスイスに挟まれるように位置する、ヨーロッパの小さな侯国リヒテンシュタイン。
15代リヒテンシュタイン候ハンス・アダム2世を国家元首とし、人口は約3万6千人、面積は160平方㎞で世界で6番目に小さな国。
リヒテンシュタインへは、スイスから入国する場合、ZurichからSargansに入り、そこからLiechtensteinバスで首都のファドゥーツへと向かう。スイスを走る列車の車窓には、アルプスの大自然が広がる。
近年、国際的なシェアを持つ建設用の特殊ドリルや義歯製造など先端技術を要する製造業と金融業がリヒテンシュタインの主要産業。
タックス・ヘイブンとしても知られ、外国企業のペーパーカンパニーが集中し、これらの法人税が税収の40%に及ぶ為、一般の国民には所得税などの直接税が課されないという。
侯爵家は、13世紀末からハプスブルク家の寵臣として活躍していたリヒテンシュタイン家が、1608年神聖ローマ帝国ルドルフ2世よりカール1世が世襲制の「候」の位を授かり、初代リヒテンシュタイン候となったのが起源。
第2次世界大戦の戦火を逃れ、第14代フランツ・ヨーゼフ候が山に抱かれるようにしてそびえるファドゥーツ城へ疎開、以降この城が侯爵家の住まいとなっており、普段は城内に入ることができない。
ということで早速、侯爵家が自国のワインを飲みたいとつくり始めた、リヒテンシュタイン候ワイナリーへ。町の中心から、ほんの少し歩いたところにある。
現在、生産量は年間25,000本(畑は4haで、90%がピノ・ノワール、10%がシャルドネ)と少なく、わずかしか生産できないシャルドネは既に完売。この日は季節外れの土曜日ということもあり暇だったのか、思う存分ピノ・ノアールを試飲させて頂き、そして別途教えてもらった街なかのレストランでファドゥーツ産のシャルドネも堪能。
ここでは、侯爵家がオーストリアに保有するワイナリーでつくられたワインも購入することができる。
試飲した4本のピノ・ノワールの中でお気に入りの1本を購入し、早速その日のホテルで飲み干す。併せて購入した、候ワイナリーのオリジナルワイングラスは一生の宝物となりそうだ。
ということで、欧州連合非加盟4ヵ国(ノルウェー、アイルランド、リヒテンシュタイン、スイス)制覇!
2013年2月12日火曜日
アイスランド(レイキャビック)旅行記のつれづれ
海外在住者にとって、「穴があったら入りたい」温泉。
ドイツにもヨーロッパ有数の温泉地として有名な、バーデン・バーデンBaden-Badenがあるが、オーロラと並んでアイスランドを代表する観光スポット、レイキャビックにある温泉施設ブルーラグーンには是が非でも入っておきたい。
その面積は、約5,000㎡を誇り、露天温泉としては世界最大とのことだが、38度前後に温度調整されているという温泉が日本の風呂を想像して入るとこの季節、とても寒い。
温まるために、日本の温泉のようにお湯が出るところ(温かい)付近で長い時間浸かっていると、皮膚病治癒に効くという効能強く、鼻血が出てきたのでほどよく退散。
このブルーラグーン、主に国際便が発着するケフラヴィーク空港から近いこともあり、またそんなに長居する必要も無いと思うので、(ここでゆっくりすることが旅の目的であれば別だが)帰国日あるいは到着日、空港からの直行がおすすめ。貸し水着、貸しタオルあり。
●帰国日におすすめ!ブルーラグーンから空港直行ツアー<午前/レイキャビック発>
ゴールデンサークルツアーの中で訪れた、地熱発電所として世界2位を誇るヘトリスヘイジ地熱発電所は、三菱重工と東芝製のタービンを持つ。
ここで作られた電気が、発電所から西へ30キロ、首都レイキャビックの各家庭へと運ばれる。現地でも説明されていたが、アイスランドでは地熱発電が、主要エネルギーの65.7%をまかなうという。[1]
レイキャビックの各家庭ひと月辺りの電気代は、他のヨーロッパ諸国より、安価だとのことだ。
偏見無しに言うと、アイスランドではホエールウォッチングと鯨肉を両方味わうことができる。
鯨の肉をこのような形でガッツリと食べたのは初めてだと記憶するが、個人的にはとても肉肉しくて印象に残る旨さ。
2010年4月、アイスランドの火山噴火によりヨーロッパ中の空路が大混乱に陥ったのは記憶に新しいが、ヨーロッパ随一とも言える大自然を目当てにヨーロッパ中(あるいはカナダ等)からアイスランドを訪れる観光客は多く、人口30万人の国に年間約60万人がやってくると言うアイスランドの観光業は、国の主要産業。
今回の旅行で特筆すべきは、空港送迎含めて参加した4つのツアーの主催である、Iceland excursions社。日々、様々なツアーが用意され、宿泊する個々のホテルで参加客を時間通りに(ここ重要!)ピックアップし、 街中に構えるオフィスに集めてシステマチックに事務手続きを行い、隣接するバス乗り場から其々のツアーに出発する。
ホテルとの連携も抜群で、例えば天候不良によりオーロラツアーが中止となった際の連絡と、代替日の予約が宿泊先のホテルを通して、とてもスムーズに行なわれる。
Iceland excursions社がパブリックな企業なのか、民間なのかは定かでは無いが、ネットで申し込んで時間通りに集合場所(ホテルのロビー)に行けば、何不自由無く、ツアーに参加でき、帰りもホテルまで送り届けてくれる。しかも、ツアーの参加者の縛り具合が、厳しくも無く、緩くも無く、絶妙。例えば、帰り道でオーロラが見れそうであれば道脇にバスを止め、即席オーロラ鑑賞タイムが設けられる。(その結果、ホテルに着いたのは深夜2時近くだが、参加者の満足度をベースに、現場にかなりの裁量が与えられている印象。)
ツアーの価格もリーズナブルで、国を挙げて観光客を呼び込もうとする姿勢に、今後観光業に力を入れていくべき日本がその地熱発電含めて、学べる点は少なく無い。
[1]世界最大の露天温泉・・・ 「再エネ先進国」アイスランドの地熱発電の実力 (MSN産経ニュース)
2013年2月11日月曜日
アイスランド(レイキャビック)旅行記
日本に帰った後も、老後を含めて、いつかオーロラを見に行く機会があるだろうと思い、後回しになっていたアイルランドの首都レイキャビックを訪問。今回初めて知ったが、アイスランドはデンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドに代表される北欧にカテゴライズされる。
アイスランド語で「黄金の滝」を意味し、最大幅約70m、最大落差が1段目で約15m、2段目で約30mにも上る、アイスランド随一のグトルフォスの滝に始まり2泊3日、まさに文字通り大自然を満喫する旅となった。
一定周期で水蒸気や熱湯を噴出する温泉を意味する間欠泉の中でも世界的に有名な、アイスランドを代表するゲイシール。
説明しよう。温水が地熱で高温状態になり底部が沸騰、その蒸気圧が水圧に勝って熱湯が突然吹き上げる。
その様子は如何にも滑稽。失礼!
我々にとっては正直、温泉との違いが良く分からないが日常に温泉の無い国の人々にとっては、それはそれは珍しい現象であろう。
ユーラシアプレートが東に、北米プレートが西に広がり、「ギャウ」と呼ばれる地球のプレートの割れ目、大地の裂け目が見られるという(が、ぶっちゃけ良く分からない。)シングヴェトリル国立公園は、930年に世界最古の議会が開かれた場所ということでも有名。
ユネスコの世界遺産にも登録されている。
ということで、レイキャビック観光のハイライトは勿論オーロラ。
2013年始も含まれるかどうか定かでは無いが、2012年はオーロラの当たり年と言われていた。3泊4日即ち、3回チャレンジすれば見ることができるとも良く言うが、3日間とも雨模様の生憎の天気の中、1日目のツアーは中止となったものの、2日目に無事ツアーに出ることができ、初めてオーロラをこの目で見ることができたのは、2013年さすが大吉。幸運以外の何ものでも無い。
今まで写真等で見ていたオーロラは、肉眼で見るそれとは全く違うものであることを初めて知った。見れるときはそれこそもっと画面一杯に見れるのだろうが、想像していた以上にとても神秘的である。
ストロボ発光禁止にする程度で、それ以外はデジイチを使用する際、オート以外で撮ることは無かったが、今回は初めてマニュアルでISO400、F4.0、シャッター速度は30秒に設定し、気合で(笑)カメラを固定し撮影したのだが、三脚が無くても、何とかなるもんだ。なってないか?
ツアーのバスの中でもカメラの設定の詳細な説明があったが、確かiPhoneでも撮れるようなことを言ってたような気がする。今回のツアーは、下記Alan1.net さん経由で申し込んだ、Iceland excursions 主催のもの。ご参考まで。
●アイスランドの自然めぐり ゴールデンサークル1日観光ツアー
●光のカーテン☆アイスランド オーロラ観賞ツアー
(便利!)
●ケフラヴィーク国際空港~レイキャビーク市内ホテル 空港送迎シャトル
2013年2月6日水曜日
大前研一通信2013年2月号 クオリティ国家という戦略 Part.2 (新政権への提言) の書評
FTなどでも、Abenomics とふつうに表記されているが、そもそもアベノミクスとは何なのか?
大前研一さんは文中で、大胆な金融緩和やインフレターゲットなどによってデフレ脱却を目指す財政金融政策「アベノミクス」とし、経済評論家の山崎元さんは、アベノミクスを、1)2%(以上)のインフレ目標設定、2)日銀による金融緩和拡大、3)公共事業による需要追加、の三つの経済政策のパッケージだ、[1]としている。
安倍首相自ら口にしたことは一度もないようだが、アベノミクスとは要は(滅茶苦茶あいまいだが、)安倍政権の経済政策と理解しておけば良さそうだ。
そうなると何のためのアベノミクスか?という疑問が沸いてくる。
文中でも指摘されているが、そもそも「強い日本」とは何なのか?
2年前、大前さんが警告した互いに関連した「四つの地雷」(ヨーロッパの国家債務危機、リーマンショック以降低迷長引くアメリカ経済とドル危機、中国のハイパーバブル、そして日本のギネス級の債務問題。)は、「生命維持装置」が機能して爆発しないだけで根本的な問題は何も変わっていない、[2]という認識のようだ。(やはり)
株高はもちろん、ある程度の円安も個人的には歓迎だが、財政再建はどうするのか?とりあえず、夏の参院選までは目に見える結果を追っていくのだろう。
[1]「アベノミクス」を評価する8つのポイント 山崎元が読む安倍新政権の実力 東洋経済ONLINE (2012年12月21日)
[2]日本経済好転せず、アベノミクスは古すぎる 大前研一の日本のカラクリ PRESIDENT 2013年2月4日号
2013年2月3日日曜日
2012/13シーズン HSVvsフランクフルト(乾出場試合)観戦記
前節ノルトダービーの素晴らしい勝利で、4位フランクフルトに勝点5とせまった我らがHSV。2週連続となるホームゲーム(高原対決)で直接叩き、上まで一気に詰めたいところだったが、今シーズン昇格組ながらもしぶとく上位に付けるフランクフルトの強さを目の当たりにするゲームとなってしまった。
先日、次回Aマッチ、アウェイでのフランス戦の代表が発表され、HSVからは前回に引き続き、我らが守護神レネ・アドラーと、我らが主将ハイコ・ヴェスターマンが選出された。さらに、今回のゲームでは、レーヴ監督がアドラーを先発で使うことを示唆しており、ワールドカップ南アフリカ大会前のシーズン以来、ひさしぶりにドイツ代表のゴールマウスを守ることになりそうだ。
ここで一句、
どうせなら 使ってくれよ ヴェスターマン
さて、乾である。昨シーズンのザンクトパウリvsボーフム戦で見たときは、2部の中盤を省略するサッカーで彼の良さが全く生きておらず、さらに空中戦が全くダメな中で、よくシーズン7ゴールも決めたなぁと感心していたが、乾にボールが渡ったときのフランクフルトサポーターの湧き方を見ても分かるように、強いフランクフルトの中心となっている。
香川無きブンデスリーガ、最もコンスタントに試合に出ている日本人選手は乾だと思うが、それもこれも何もかも、ゲーム序盤にゴールという目に見える結果を出したのが大きい。
この日のゲームでは、足元の技術はさることながら、顔の出し方と守備への貢献がストロングポイントだなと感じた。
この日は乾が出場するということで、日の丸が振られるのを何度か見掛けた。ソンフンミン韓国推しのImtec Arenaで相手とは言えども、日本人選手がピッチ上で躍動する姿と、多くの日本人サポーターがスタジアムに駆け付けること、いと素晴らしき。
Imtec Arenaに来られる方は、是非とも事前にご連絡を。
HOLSTENぐらい奢らせて頂きますよー
Das Spiel im Stenogramm:
Hamburger SV: Adler - Diekmeier, Bruma, Westermann, Jansen - Badelj (46. Rincón) - Arslan (46. Beister), Aogo (78. Berg) – van der Vaart - Son, Rudnevs
SG Eintracht Frankfurt: Trapp - S. Jung, Zambrano, Anderson, Oczipka - Schwegler, Rode - Aigner (89. Celozzi), Meier, Inui (86. Russ) - Lakic (83. Matmour)
Tore: 0:1 Lakic (22.), 0:2 Lakic (36.)
Schiedsrichter: Felix Zwayer (Berlin)
Zuschauer: 52.523
Gelbe Karten: Badelj, Rudnevs, Bruma / Matmour
Gelb-Rote Karten: - / -
Rote Karten: - / -
そう言えば、今日の審判しょっぱかったなー



















