2011年10月31日月曜日
[2011/2012シーズン】HSVvsカイザースラウテルン観戦記
ようやく暫定監督エニングが解任され、過去、2部降格の危機からチームを救ったというステフェンスが監督に就任かと思われた矢先、交渉に失敗し(たらしい)、シャルケに強奪され、そうこうしているうちにコーチライセンスを持った輩がチームから居なくなり、終にはディレクターのアルネセンが監督としてベンチ入りすることが決まり、ザンクトパウリとの入替戦云々という話がハンブルクで出始めた頃、これぞまさに起死回生、FCバーゼルを2期連続の優勝に導いた現役バリバリの名将フィンクの招聘に成功。しかも、契約が2014年までということで、近い将来のチャンピオンズ・リーグ出場、そして念願のマイスターシャーレが夢では無くなり、意気揚々とスタジアムへ。
フィンク監督は、初陣となった前節の難敵ヴォルフスブルク戦を内容を持った形でドローとし、この日がリーグ戦2試合目。前節のスタメンで、ペトリッチとゲレーロを2トップでスタメンから起用した辺り、監督就任の際に述べていたように「攻撃的に行く」姿勢が十二分に現れており、さらに左サイドのスペシャリスト、元セレソンのヤンセンを先発で使う点は、さすが分かってらっしゃるなと感心した限り。ヤンセンはいつも動きがイマイチなのは否めないが、実は左足のクロスは精度とスピードを兼ね備えたワールドクラスなのだ。しかもこの日は、クロスバー直撃のロングも1発出た。
先述の通り、「攻撃的に行く」戦術は、キックオフの後しばらくして、ピッチ全体を俯瞰したときに、前の方にたくさん選手が居ることが確認できたときに確認でき、今まで前に人数が揃っていることはここ数年で皆無に等しかったので恥ずかしながら、ようやく始まったかと若干、感動してしまった。カウンターを喰らったときの、2vs2あるいは2vs3という状況を見て、ドイツの強いチームはこうやってリスクを犯して点を獲りに行くんだなと妙に納得したものである。
「金も有り、選手良けれど監督ダメ、あ~HSV。」と言い続けて久しいが、やはりその通りだったのだなと。
この日は、前半早々にそれなりの観戦歴を持つ自分でもなかなか無いレベルの明らかな誤審で新生ライコビッチが1発退場となり、さらに我らがセンターフォワード、ゲレーロのスーパーなゴールも無駄に取り消され、ハンブルクにしては珍しく、スタジアムの雰囲気もそれなりのものであったが、そんな中でも常に冷静な態度を示していたフィンク監督を見て、これは本物だぞと。就任の際に述べていたもう1つの言葉で、昨今のHSVに最も欠けていた「観客に楽しんで貰う」サッカーをフロント、スタッフ、サポーターの皆で作り上げていける確信を得て、帰路に着くことができた。カイザースラウテルン戦にも関わらず、ほぼ満員だったし。どうやら、ディレクターのアルネセンはこれからも続けてベンチに入るようだが、そう言えば「一体感」的な言葉も語っていたな。何とサッカーを分かっている監督なんだ。しかも、めちゃカッコいいし。(未だ、ブンデスクラスタの女性のみなさんには浸透していないが。あれはあまり女性受けしないのか?)
とかなり纏まりの無い文章となってしまったが、私のこれまでのサッカー人生に掛けて、近い内にHSV上がってくるよと宣言しておくことにする。冬に監督が欲しい選手を数人獲って来れれば、さらに素晴らしいのだが。
日本中枢の崩壊
このような類の本は、いわゆる暴露本の域を出ない被害妄想甚だしく、その本自体を売って利を得ることを目的とするのが多数を占めるが、この本を読み進める限り、筆者に憐れみを感じてしまうようなことは無く、日本のあるべき姿に向かって筆者を含めて、今後どのようにしていくべきか多くの示唆を与えてくれる。
個人的に感じたのは、38万部(2011年9月時点)"も"売れたこの本の波及効果等、選ぶ側の国民が変わることで、まともな政治家が増え、官僚を含めた日本の政治を変えていくことは可能であること。筆者が言う、「努力してなるものではない」高齢者を含む、日本における「平成の身分制度」の根の深さ。(世代交代が如何に重要か。逆に言うと、現状在る人達では厳しい。)税金がどのように使われるかは別として、やはり己を含む大企業を中心とする民間が競争に勝ち、如何に外貨を獲得してくるか。さらに、当然のことながら、いわゆるベンチャー企業を如何に創出していくかも。
現場に身を置くものとして、もっと精進する必要があるなと。
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2011年10月30日日曜日
コーポレートブランド経営
「コーポレートブランド」という冠を付けながらも、その定義に関して明確に書かれたところは無い(ように思える)が、文中にある「企業が経営者・従業員の誇りや夢となっており、ひいては顧客を惹きつけるという構造を生み出している」という定義で大枠の文脈に間違い無いだろう。
この本の存在は、それこそ10年近く前、学生の頃から知っていたが読むこと無く放置していた。今迄、いわゆるブランド論的な感じで、コカ・コーラ、ソニーといった企業名とイコールのブランドの価値をどのようにして上げていくかという内容と勝手に思い込み、ビジョン云々の話と絡まってとても興味を持っていたのだが、読んだ限り「コーポレートブランド」を手段としてというか目的としてというか、株価で表される企業価値そのものをどうやって上げていくかという内容と理解した。
冒頭に挙げられている日本企業七つの大罪の内の一つ、日本企業が技術イノベーションにのみ固執しすぎて「ビジネスモデル」の革新を怠ってきたこと。ここでは「ビジネスモデル」を「利益をあげるための事業の仕組み」と定義しているが、この本が書かれた2000年から10年以上経った今でも、ビジネスは正しくここに尽きるなと思った次第。
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2011年10月26日水曜日
「リーダーの条件」が変わった
大前さん自身も、「リーダーシップ」の具体的な構成要素として最も重要だと挙げられている「ビジョン」だが、本著からまた新たな素晴らしいビジョンを得ることができた。
イギリスのキャメロン首相が最近、実現化に動き出しているという「大きな政府(ビッグ・ガバメント)から、大きな社会(ビッグ・ソサエティ)へ」構想。一言で説明すると、税金を使わずに「民」の手を活用して社会政策を充実させる社会が「大きな社会」とのことだが、それを日本に適用し、「グレート・ソサエティ(偉大な社会)」というビジョンが示されている。
「たとえば、学校の先生を半分にして、父母や地域住民、地元企業の社員らがボランティアで教室に教えに行く方法もある。コンピューターの授業があれば、IBMや富士通などの社員が週に数回、教壇に立てばよいし、憲法を教える授業には弁護士が出向いてもよい。日本に駐在している外資系企業の外国人社員の奥さんに英語を教えに来てもらうのも、実りある授業になるだろう。このようにしていけば、フルタイムで税金によって雇われている「官」は減り、社会コストも下がる。」
日本には国家公務員と地方公務員、さらに郵便局や国立大学法人の職員など公務員に準じる人々が計700万人もいて、これら公務員の総人件費は、一説によれば、年間60兆円もかかっているという。この現実を見ると、ギリシャを想像せずには要られないが(笑えない)、公務員の削減と「大きな社会」で20兆円の削減化とされている。教育の在り方から考えても、地域コミュニティの在り方等々から考えても、このビジョンは日本にとって素晴らしいことこの上無いと思った今日この頃である。素晴らしい。
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2011年10月24日月曜日
VVVフェンロvsRKC(吉田、カレン・ロバート出場試合)観戦記
日本人の日本人による日本人の為のサッカー大会、第2回ドイツJカップを翌日に控え、かつては本田、そして今、吉田とカレン・ロバートが活躍するオランダ1部リーグ所属、VVVフェンロのスタジアム、デ・クールへ。ドイツとの国境に近い、オランダの町フェンロへはデュッセルドルフから電車で約1時間。吉田やカレンが他の欧州組と一緒に、デュッセルドルフに集うのも良く分かるが、このデ・クールのキャパが何と7,500人。たぶん、日本でもこのスタジアムだとJ2にも入れないだろう。アヤックスのあの巨大なスタジアムやフェイエノールトのデ・カイプと比較すると、オランダリーグの格差の凄まじさを思い知ることができる。
初めてのスタジアムでそのスタジアムならではの色々を見つけるのがサッカー観戦の醍醐味の1つであるが、ここフェンロのホームスタジアム、デ・クールで斬新だったのが選手入場の方法。スクールウォーズのテーマ曲ばりに軽快なフェンロのテーマソング?に乗せて選手がまるで山の上から降りて来るような体で入場してくる。完全にロッカールームがそこにある後付けの演出であることに間違い無いが、先述のテーマソングと共にいい感じの雰囲気。HSV女子のスタジアムもロッカールームがスタジアムと離れたとこにあり、選手がふつうにタラタラ歩いて入場してたことを思い出す。
試合前、スタジアム併設のバーでビールを飲んでいたところ、何やらカツカツカツと音がするなと思ったら、上から選手が降りて来てアップに向かっていた、ここロッカールーム下。そのとき、1人のサポーターが中に顔を突っ込み、激しくヤジ(と思われる)を飛ばしていたので、観戦の際にはここにスタンバっていると、吉田やカレンに優しく顔の見えない声援を送ることができるかもしれない。
今シーズン、ここまで9試合を終えて勝ち星無しと弱小を生のままに行くフェンロ。この日の対戦相手は、昇格組のRKCヴァールヴァイクということで当然ながら待望の初勝利が期待される。このレベルになると、代表で主力の吉田(麻也と呼ばれていることを初めて知る。)、多くの経験を持つカレンがチームを引っ張って行くべき立場であるべきだが、2人共正しくその通り、プレーそして他の選手への指示の出し方等でチームを十分に鼓舞している姿を見ることができ、何とも頼もしく思えた。
この日なのかいつもなのか、日本からなのか近くからなのかは定かでは無いが、たくさんの高校生(と思われる)がスタジアムへ詰め掛け、麻也、ボビさんに対し声援を送っていた。麻也は後半開始前、そしてボビさんはキーパーが倒れて試合が止まってる間に、彼らの声援に対し丁寧なリアクションをし、勝ったということもあるのだろうが、試合後は近くまで挨拶に来てくれた。これだけの日本人が、フェンロという辺鄙な田舎町まで応援に来てくれることが、2人にとってどれだけ嬉しいことか、そのような姿からも十分に感じることができるが、他の代表クラスの選手が所属するドイツやイタリアのトップリーグと比べると1つ落ちるオランダという場所で、1つ1つの試合に対しベストを尽くしている姿を観て、いつものことだが自分にとっても非常に励みになった。
そう言えば、この日は吉田の先制ゴールと、フェンロの初勝利。ひさしぶりに日本人選手所属のスタジアムへ足を運んだが、またしてもいいもの観させて頂きました。
2011年10月18日火曜日
大前研一通信2011年10月号
今月号の特集は、「リーダーの条件」が変わった
「不景気は関係なし。「ヒット商品」が出ない本当の理由」という記事が、プレジデント誌に上げられている。
消費税、自動車税、自動車取得税、自動車重量税と税金のオンパレード。さらに、保険料、駐車場代、ガソリン税に有料道路の通行料そして、他国と比較して高い車検代。依然、日本最大の産業であり、斜陽化を食い止めるためにも車の購入を促進するような努力を官民一体となってすべきとしている。
最近、気になっていたのがトヨタの株価がかなり低いこと(19日終値2,580円)。
リーマンショックによる赤字転落と品質問題による信頼失墜、さらに主要な生産拠点が日本であること(世界生産の約40%を日本に依存)により震災と円高が多大なるインパクトを与えていること想像に容易いが、定期的にウォッチしてきた感覚からすると、余りにも下がりすぎでは無いかという印象を持っていた。株価については完全に素人だが、この先上がる可能性は無いのか、現状の流れについて自分なりに、ざっくりと掴んでおきたい。
トヨタが2011年3月9日に発表した、2015年を描いた中期経営計画「トヨタグローバルビジョン」では、連結営業利益5%(1兆円程度)を早期に実現するとしている。おそらく、早期にというのは翌期(2013年3月期)をイメージしているのだと思うが、その後の数字については語られていない。このときの為替のベースがドル85円、ユーロ110円。
2007年2月に8,350円の株価を叩き出し、文字通り絶好調であった2007年3月期決算が、売上高23.9兆円、営業利益2.2兆円、営業利益率9.3%で利益率としてはおそらく過去最高。このとき、ざっくりドルが115~120円、ユーロが150円前後の水準。直近の、2011年3月期決算は、売上高19兆円、営業利益0.5兆円、営業利益率2.5%となっている。
とここまで書いてきたが、トヨタの不調の主要因として真っ先に挙げられるのがおそらく円高だと思う。四季報によると、トヨタの1円/ドルの変動に対する営業利益感応度は340億円らしいが、車を1台売ることで得られる利益も、3年程度と言われる新車開発のスタートの段階で想定した利益は全く違うものになっているはず。海外を含む連結で32万人の社員を抱え、社名が町の名前となってしまう程、たくさんの下請けを抱える、誰もが認める日本のトップ企業トヨタが、よそよそと海外に出て行くことなどできるはずも無く、それこそ官民一体となって円高に対し、何とかせにゃいかんのでは無いでしょうかと。例え何もしなくても、もし為替の方向性が短期的にガラッと変わるとすると、トヨタに限らず輸出を中心とする日本企業、あるんじゃないかと思えてきた今日この頃である。
2011年10月17日月曜日
儲けたいんなら科学なんじゃないの?
電子書籍で読了。お二人とも、いわゆる文系出身だが科学技術に関する話が右に左に次々と出て来て、その内容がとても面白く(特にホリエモンの目の付け所)、興味深くサクッと読み進めることができた。成毛さんが勧められているように、科学読み物を読むことを今後、意識して始めていきたいと思う。とりあえず、ウェブマガジンのWIREDを定期的にチェックして、必要があればそこから広げていくことにしよう。
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2011年10月16日日曜日
J2の雄、サガン鳥栖 念願のJ1まで残り10節
1999年、札幌、仙台、山形、大宮、東京、川崎、甲府、新潟、鳥栖、大分の10チームでスタートしたJリーグ2部J2、このスタート10の中で未だJ1への昇格を果たしてないJ2の雄、我らが鳥栖。仙台と並び185勝で、めでたくJ2通算勝利トップタイとなったようだが、今シーズンは10試合を残し勝点50、過去最高の昇格圏内3位につける。明日(17日)の天王山アウェイでの2位札幌戦を前に、全く盛り上がっていない(ように見える)佐賀県民に訴え掛けるべく、過去と比較して如何に今、良い位置に居るのか振り返る。
2005(8位) 34節終了時点 7位(勝点42) 3位(入替戦)甲府(勝点50)
2006(4位) 42節終了時点 6位(勝点57) 3位(入替戦)横浜FC(勝点73)
2008(6位) 35節終了時点 6位(勝点52) 3位(入替戦)湘南(勝点55)
2009(5位) 41節終了時点 5位(勝点70) 3位(自動昇格)湘南(勝点78)
残り試合数=勝点差が逆転可能性というのがサッカー界の定説であるが、自力で昇格できる位置に居るのが初めて。残り10試合、思う存分戦っていただこうではありませんか。最終節は、12月3日(土)ホーム熊本戦、盛り上がって行こうではありませんか。
2011年10月9日日曜日
ハンブルクのアップルストア(Steve Jobs追悼)
先日オープンしたばかりのハンブルクのアップルストアに行ってきた。
特にアップルに思い入れも無く、ふつうにWindowsを使ってきた人間だが、メッセージを見ていると何だか泣けてきた。iPad発表のプレゼンをこちらの夜、リアルタイムで見たときは色んな意味で余りにも衝撃的だったことを鮮明に覚えている。サークルの新歓で、広告のデザイン(Think Differentかな?)思いっきりパクリました。すみません。
2011年10月7日金曜日
ラトビアとリトアニアの食事
ラトビアとリトアニアには、その土地独特の食べ物があったので羅列的に。
リトアニアのバームクーヘン、シャコーティス。お祝いの際によく食べられるらしいが、行った2件のスーパーどちらにも売られており、バームクーヘンを抱えた子供も街中で見掛けた。甘さもほどほどで、日本のバームクーヘンに似た味でふつうに美味い。
ラトビアで食べた、パプリカに肉を挟んだ奴。肉と一緒にご飯も入っていたのが印象的。ちなみに、ラトビアのビールは濃厚な感じでとても美味しい。
リトアニアの伝統料理、ツェペリナイ。名前は飛行船に由来する。中に、熱々の挽肉が入っており思ったより、ふつうに美味い。地球の歩き方にも載っていて、旧市街の目抜き通りにあるドゥヴァーラスForto Dvarasという店で食べたのだが、何種類ものツェペリナイがメニューにあり、そして混んでいるのだが店員さんが非常にテキパキしていて料理が出てくるのが早い。しかも、キレイ(店員さんが)。おすすめ。
リトアニアの伝統的な蜂蜜酒ミドゥ酒。アルコール度数(確か15%)がそう高くなく、ストレートで飲める。日本の梅酒にとても似ており、ぐいぐいと飲めてスーパーで買った値段も安め。写真がぶれているのはご愛嬌。
2011年10月6日木曜日
費用対効果が23%アップする 刺さる広告-コミュニケーション最適化のマーケティング戦略
学生時代、いわゆるブランドマネージャーに憧れた時期もあり、自分の予算(組織を含め)を使って、プロダクトのシェアという形で週次?でフィードバックされるような仕事を面白そうだなと思っていた。時は経ち、すっかり管理側の人間となってしまったが、広告の費用対効果(ROI)に相当な疑問を抱えていた。現状より、予算を増やせば売上は上がるのか?と。逆に、予算を減らしても売上はそんなに変わらないのじゃないか?と。勿論、利益云々を抜きとすると広告はやらないよりもやった方が良いのは理解でき、広告の目的が、短期的な売上のみで無いことも分かるが。
マクドナルド、フォード、P&Gといった30社を超す一流企業を対象とするリサーチの結果、アメリカで使われる広告経費約3,000億ドルのうち40%近くの1,200億ドルが実際に無駄になっており、19%の広告はまったく効果が無く、67%は追加出費無しで大幅に改善できることがわかった。
本著では主として4M(モチベーション、メッセージ、メディア、マキシマイゼーション)が解決手法として挙げられているが、自分が理解したのはやはり、いかにして広告の効果をロジカルに把握するのかとそれを踏まえた上での実行、まさしくplan do see以外の何ものでも無い。そして、広告の効果を全て把握しきるのは基本的に無理だということ。
そう考えると、改めてブランドマネージャーが魅力的に見えてきた・笑
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2011年10月5日水曜日
ヴィリニュス(リトアニア)旅行記
欧州連合加盟国27ヵ国中、21ヵ国目そしてバルト三国の3ヵ国目の訪問は、リトアニアの首都ヴィリニュス。タリンやリーガと異なりバルト三国の首都では唯一内陸に開かれた町。リーガからヴィリニュスへは、Lux Expressで約4時間のバスの旅。Lux Expressは、さすがバルト三国、無料のWiFiが付いて、飲み物も無料と非常に快適な時間が過ごせる。
リトアニアで有名な、日本のシンドラーと呼ばれる杉原千畝。第二次世界大戦初期、ナチスの迫害を逃れ日本通過に活路を求めてきたユダヤ人に、本国の指示に背いて、独断でビザを発行し、その結果、第三国に渡ることのできたユダヤ人は6,000人を超えるという。今回の旅では、カウナスにある記念館を訪れることができなかったが、かつてこの地にそのような日本人が居られたことが非常に感慨深く、色々な歴史の重みを感じながら街を歩く。
ヴィリニュスのモンマルトルとも言われ、2002年に独立を宣言したウジュピス共和国。旧市街の東、ヴィリニャ川に掛かる5つの橋が共和国への入り口。何となく、FIFI Wild Cupを開催したザンクトパウリ共和国と同じような匂いがして胡散臭いことこの上無いが、共和国を名乗るぐらいならばやはりサッカーチームの1つぐらいは持っていたいところ。その点、未だ未だ発展途上と言わざるを得ない。
ヴィリニュスの街を歩くと、その教会の多さに驚かされる。リトアニアの人は神に祈りをささげることが多く、信仰深い国民と言われる一方、世界で最も自殺率の高い国の1つとされる。ドイツ、ポーランド、ロシアという大国に囲まれ、厳しく複雑な歴史を経てきた末にある、ソ連からの独立運動において、非暴力の抵抗を続けてきたような「強さ」がヴィリニュス(リトアニア)の魅力では無いだろうかと、今回の短い旅で感じた。
できれば、また訪れたい国の1つだ。
2011年10月3日月曜日
リーガ(ラトヴィア)旅行記
まさに全世界が注目している欧州連合加盟国27ヵ国中、20ヵ国目の訪問はバルト三国有数の大都市(人口約70万人)リーガを首都に持つ、ラトヴィア。かつてハンザ同盟で隆盛を極めた、ハンブルクとリーガは現在バルト三国で唯一直行便で結ばれ、2時間掛からずに互いに行き来することができる。
リーガに到着し、最初に訪れた中央市場。5つのドームを含めて屋内外に、生活に必要な有りとあらゆる物が全て充実な品揃え。未だ、ラトヴィア通貨Lats(ラッツ)の感覚が掴めない中、おやつ代わりに購入したパンがドイツのそれと違い、とても柔らかくて美味しかった訳だが、店員のおばちゃんの愛想無い感じが、久しぶりにマイナーな国に来たワクワク感を高揚させる。
旧市街の中心部、ハンザ同盟の町並みが残るスカーニュ通りは聖ペトロ教会前、こちらもハンザ同盟で栄えた姉妹都市ブレーメンから贈られた音楽隊(通称、楽隊)が居を構える。ブレーメンにある本物の楽隊と同じく下からロバ、イヌ、ネコ、ニワトリ。ブレーメンの楽隊は、撫でながら願い事をすると、願いがかなうと信じられるロバの前足がその年月を経て金色に輝いているのだが、ここリーガの楽隊で輝いているのは豚の鼻。ブレーメンの音楽隊の話は、実際に結構悪い話なのだがそれにしても、
悪いなー
4つのハンザ都市、リーガ、ハンブルク、リューベック、ブレーメンの紋章を象ったブラックヘッドの会館の前に立つ、ブレーメンの象徴ローラント像。こちらも、ブレーメンから寄贈されたのかと思いきや、こちらのローラント像はリーガの守護神という説明がされている。ブレーメンのローラント像は、世界遺産にも登録されているほど有名なのだが、ここは楽隊ブレーメンも軽くクレームを入れても良いのでは無いかと思うほど堂々と君臨している。かつては、魔女の火あぶりなども行われたリーガの中心地。ここを訪れるドイツ人の誰もが、このローラント像はブレーメンから贈られたものと思っているに違い無い。
というのはどうでも良く、リーガの特筆すべきは女性の綺麗さ。やはり大都市ということで、九州における福岡の様にどこからとも無く集まってくるのか、それともローカルな特色なのかは定かでは無いが、そのようなことはどうでも良い。
2011年10月2日日曜日
2011年9月振り返り
2011年の目標(順不同)
2011年10月1日土曜日
ポートフォリオ2011年9月末
個人的には、最終的にはやはりイケてる国の通貨が高くなる(はず)ので相対的にユーロ/円は以前の水準に戻ると信じて止まないので、終に1ユーロ100円まで逝ってしまった今の状況は人生最大の買い場と言っても過言では無い。ということで、既に前月前倒しして買っていたがさらに前倒しして10月分の積立を全額外国株式に投入。しかし、ポートフォリオの構成は1ヵ月では本当に全く変化が無いものだ。


























