2011年5月31日火曜日

十三人の刺客

ハンブルク日本映画祭にて。本当は、舞台挨拶等が行われるTwitterでフォロー頂いている方々が携われた作品を観に行きたかったのだが日程合わず、残念。三池監督は、おそらくドイツでDVDが最も売られている映画監督でドイツではかなりの人気を誇る。日曜夜にも関わらず、たくさんのドイツ人が会場を訪れていた。三池監督の映画を見たのは初めてだが、ハンブルクの街中で売られているDVDのジャケット全てに血が描かれているのでは無いかというくらいの印象なので、それなりの覚悟はしていたが想像通り、表現が陳腐で申し訳ないが怖い作品だった。実話では無いと言うが、個人的にはストーリー的にも、とても面白かった。ただ、実際は、武士の世界であーいう反逆は不可能なんだろうな。絶対服従という武士の世界が現代の日本に与えている影響、決して少なくない気がする。












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2011年5月30日月曜日

2011UEFAチャンピオンズリーグ決勝(マンチェスター・ユナイテッドvsバルセロナ観戦記)



ドーハで行われた1994年アメリカワールドカップのアジア地区最終予選、イランに敗れ後が無くなった北朝鮮戦、日本代表は3vs0で快勝。翌日のカタール「ガルフ・タイムズ」が付けた"KING KAZU"という大見出しが、その日獅子奮迅の活躍を見せた三浦知良の以後のニックネームとなったことは有名であるが、それを知ってかしらずか翌日、THE SUNDAY TIMESの見出しも"KING MESSI"と相成った。


地元HSVのシーズンチケットを初めて購入し、日頃はブンデス・リーガ中心の観戦となっている自分にとって、2010/11シーズンのチャンピオンズリーグと言えば、やはりシャルケのベスト4進出。チャンピオンズリーグ出場権を決定するUEFAの協会別係数ランキングでドイツがイタリアを抜き3位となり、2012/13シーズンより従来の3チームより+1となり、4チームが出場権を獲得できる。観客数やクラブ収支ではこの日ファイナル進出となった2強、プレミア(イングランド)、リーガ(スペイン)と比較して申し分無い我らがブンデスリーガ。ミュンヘン開催の来年こそは、ファイナルへ進出しビッグイヤーを掛けて戦って欲しいものである。


チャンピオンズリーグの決勝は、UEFAが認定した「五つ星」スタジアムでの開催となっており、今年はロンドンにあるサッカーの聖地と言われるウェンブリースタジアムで行われた。このスタジアムは、イングランドサッカー協会が保有し、基本的にクラブチームの試合は無く、FAカップの決勝戦やイングランド代表の試合を主に使用される。そのキャパシティも90,000人と、とてつも無くデカいのだが、どんだけ回転率低いんだと。イングランドサッカー協会、恐るべし。バルセロナのホーム、カンプ・ノウやマンチェスター・ユナイテッドのホーム、オールドトラフォード等、個人的な欧州「訪れるべきスタジアム」への巡礼も今回のウェンブリースタジアムを以って、ひとまず一巡することができた。


さて、バルセロナであるが、自分は戦術云々は詳しく無く、(そろそろ勉強しようかとは思っているが)バルセロナの戦術がどうのこうのという話は世に飽きる程出回っているが、(実際は一部の人にしか理解されていないようだが)少なくとも自分がこの目に見た限りでは、今回はメッシという3文字で語り尽くして良い様に思う。分かっていても止められないというのがサッカーの世界には結構あるが、(今で言うとロッペン)この日のメッシのゴールは、それを超越した「マジですか?」というレベルのものだった。シュートに至る迄の他の選手の動き云々の話は勿論あるだろうが、あの足の振りは尋常では無かった。真ん中をガッチリ固めたはず?のユナイテッドの選手たちもビビったのでは無いだろうか。(実は結構好きな)マンチェスター・ユナイテッドも自陣ペナ付近締めるところは締め、数少ないチャンスをエースのゴールでモノにし、前半を1vs1で終え、バルセロナに勝つならユナイテッドという期待を裏切らない素晴らしいパフォーマンス(特にパクチソン)を見せていたが、メッシのあの1点が全てだったような気がする。ただ、スタジアムの凡そ半分を占めたサポーターを含め、1vs3となった後も最後の笛が鳴る迄、勝利を目指す姿勢を崩さなかったマンチェスター・ユナイテッドは十分称賛に値すると思う。今迄、自他共に認めるサッカーマニアとして、世界中でそれなりにそれなりのサッカーを観てきたつもりだが、衛兵までをも動員した開催地ロンドンの盛り上げや徹底した警備に見られるUEFAの威信、そして伝統ある両チームサポーターが醸し出す雰囲気、まさしく世界最高の舞台の中、世界最高のクラブ同士がその1試合に総力を結集した一戦は自分のサッカー人生の中で間違い無く、最高と言える類のゲームとなるであろう。

サッカーの神様、ありがとう。


2011年5月23日月曜日

ハンブルクマラソン

「マラソンの練習が分かっていないから30kmあたりで歩いてしまう人が多いんだよね」

大変申し訳ありません、小出監督。

今年の目標の1つとして、フルマラソン完走。そして、サブ4(4時間切り)という言葉を知り、目標のレベルを上げて初マラソンは我らがハンブルクマラソンへ参加した。結果は、5時間13分47秒という目標のサブ4には程遠い結果で、途中で歩いてしまったものの、まぁ充分に走ったと言える記録だと個人的には思う。(1km約7分30秒)

日の丸が書かれたウェアを着て走ったこともあり、色々な人が応援してくれて且つ、
最後ゴールの瞬間、たまたま周りに人が居なかったこともあり、「Hidetaka Shimizu Japan(ヤーパン)」とゴールの瞬間、司会の人に言って頂き、万雷の拍手の中、ゴールさせて頂いた。


それにしても、20km過ぎ迄は練習通り約1時間で調子良く行っていたものの、そこからがダメでしたね。足が痛く、未だ20km近くあるのかぁと思って心が萎えてしまった。ただ、たぶんそのまま走ったとしたら完走できなかったと思う。

また、チャレンジです。良い目標が出来ました。沿道で応援して頂いた皆さん、本当にありがとうございました。




2011年5月17日火曜日

昭和史1926-1945

内容が内容だけに、完全にニュートラルな立場で書くことはできないだろうが、相当な取材を重ねられており、自分が読むにあたっては十分に客観的と思える内容。個人的には、恥ずかしながら知らないことばかりで勉強になりまくり、超おススメに値する名著。昭和史から学ぶべき5つの教訓として、著者自身も最後にまとめてあり内容詳細は割愛するが、このようないわゆる戦争に関して、通史の形である程度きちんと学ぶというフェーズが日本の学校教育に於いて無いというのは非常に宜しくないことだなと。中学、高校の段階で興味を持ってある程度自分の中で咀嚼できるかというと甚だ疑問だが、少なくとも山川の日本史1冊の中でどこに重点を置くかという意味では重要な話かと。この年になってようやく、日本史に限らずあの頃受けていた世界史や地理、理科教科がどれほど大切なものかが分かってきたのであるが、それもこれも含めて高等教育(大学、大学院の方)の在り方等、今年4月から導入された小学校への英語必修化という小手先のもので無く(そもそも小学校の先生が英語教え切れるのか?)、日本の教育は改めて考えるべきときに来ていると思うのだが、そもそも上位概念である国の在り方をリーダーが示せないのではやり様が無いよね。。。












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2011年5月16日月曜日

やめないよ

「1つのプレーですべて変わる」


カズさん(最近、小学生までもカズさんとさん付けで呼んでいるらしいが。)がフランスワールドカップ予選で不振を極めていたときに秘めていた言葉、南アフリカワールドカップでスタメンを奪われた中村俊輔にメールで送った言葉。ここで言う1つのプレーは、1つのゴールと同義と取って問題無いと思うが、先日のチャリティ・マッチでゴールを決め、44歳というこの歳でまた、日本サッカー界の中心へと一気に舞い戻ってきた。失礼ながら、ドイツに赴任した際、カズの引退試合だけは弾丸帰国で観戦しようと誓ったものだが、どうやらその必要も無いようだ。












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HSVvsメンヘングラッドバッハ観戦記


見事、香川ドルトムントの圧勝で幕を閉じた2010/11シーズンの最終節、残留を争うメンヘングラッドバッハとのホームゲームを観戦。結果的には、影響無かったものの、メンヘングランドバッハの入れ替え戦進出を助けるが如く、良く有りがちな1vs1でのドロー。ロスト、ゼ・ロベルト、ファン・ニステルローイ等、チームを去る多くの貢献者に勝利を捧げることもできず、可も無く不可も無く、なあなあな雰囲気で今シーズンを終えてしまったような気がする。



さて、今年のHSVは12勝9分13敗の勝点45で8位と痛くも痒くも面白くも何とも無い成績でシーズンを終えた。その内、ホームでの戦績は7勝5分5敗。観戦した試合は、下記の通り8試合で2勝4分2敗。

9.11vsニュルンベルク 1vs1

9.22vsヴォルフスブルク 1vs3

10.22vsバイエルン・ミュンヘン 0vs0

1.21vsフランクフルト 1vs0

2.16vsザンクトパウリ 0vs1

3.19vsケルン 6vs2

4.9vsドルトムント 1vs1

5.14vsメンヘングラッドバッハ 1vs1

ハンブルク・ダービーでの敗戦という未来永劫語り継がれるであろうお恥ずかしい一戦が目立つ限りであるが、観戦していない残りの試合でレヴァークーゼンとマインツ、フライブルクに負けてハノーファーに分けた以外は全て勝っているのを考えると、如何に勝ち試合を見逃したかと。そして、チケットを譲った方々はかなりの確率で勝ちゲームを観られた訳だが。当然ながら、観に行った試合というのは重要且つ難しい試合が多いので仕方ない無いと言ってしまえばそれまでだが、シーズンチケットを買って、観れた勝ちゲームがたったの2試合というのも情けない。

それはさておき、今シーズン初めてシーズンチケットを購入し、それと並行して例によって、ヨーロッパ中の色々なスタジアムに足を運んだのであるが、観戦歴も相当なレベルになってきて既に、日本代表を含め、やはりオラがチームを応援するのが、どんなビッグゲームを観るよりも楽しいことには気付いていたが、それを再認識するシーズンとなった。そして、幸運にもザンクトパウリが1部で、ハンブルク・ダービーをホームとアウェイで観戦できたことは将来振り返ったときに大きな素晴らしい財産となるだろう。ドイツ生活も3年を超え、おかげさまで欧州主要リーグの有名なスタジアムはある程度行き尽くした感があるので、来年はもっとホームゲームを観戦したいなと思うのだが、それに見合う解体的出直しと飛躍をチームが図ってくれること、切に願う。


ということで、契約期間がいつまでなのか良く分からないが、試合前にセビージャに移籍するトロホフスキーらと共にインタビューを受け、完全にチームを去る体になっていたファン・ニステルローイの勇姿を観るのもこの試合が最後。twitterでは既出だが、この日の朝、ランニングをしていたところ、前泊後試合当日散歩中のHSV御一行と偶然にも遭遇し、ファン・ニステルローイと完全に目が合うという思わぬご褒美を頂いた訳であるが、そのパフォーマンスはさておき、オラが街に世界トップクラスのストライカーが居るという幸せを身を持って体験することができた2年間、そして最後の1日であった。是非とも、チャンピオンズ・リーグの舞台に戻って来て、ゴール記録を積み重ねっていって欲しいものである。


2011年5月11日水曜日

ハンガリーの国会議事堂(EUとユーロ)


ブダペストにあるハンガリーの国会議事堂へ。ハンガリーは、欧州連合EUに加盟しているが、通貨はユーロでは無くフォリントForintというものが使用されている。


スロヴァキアにユーロが導入されたのが2009年1月であるが、ハンガリーは長年の財政赤字状態が原因でユーロへの参加が果たせていない。欧州連合EU加盟国が、ユーロに参加するための、インフレ率、長期金利、財政赤字などで示される一定の基準を充たすことができていないようだ。2010年12月にムーディーズより、Baa1から「投資適格の最低水準」であるBaa3への今流行りの2段階格下げを喰らい、ギリシャを筆頭としたEUの懸念国として度々登場している。ちなみに、街中ではレストランなど基本的にユーロで支払うことが可能で、旅行はユーロだけでも可能と思えるぐらい流通している。


詳しく調べた訳では無いが、EU(あるいはユーロ)加盟国はドイツ、フランス、イタリアを筆頭として現状、ほとんど思いっきり財政赤字状態にあり、どうやら1年毎に財政赤字対GDP比%という指標で各国政府目標を立て、それとの比較でどうのこうのとつじつまを合わせているようだ。ギリシャは2010年の財政赤字が政府目標を大きく上回り且つ既に政府債務残高が対GDPで142.8%に及び、こちらも残念ながら政府目標を大きく上回ってしまっているので、今まさにどうのこうの言われているのだ。


ということで、中欧の大国(と感じた。)ハンガリーの早期ユーロ導入(それが、観光客増、結果として国の収入増に繋がることは間違い無い。)と単一通貨ユーロを含む、欧州連合EU及び加盟各国の繁栄を願うばかりの今日この頃。と大きく出てみたが、日本は大丈夫か?


2011年5月10日火曜日

ハンガリー旅行記


中欧ハンガリーの首都は、ブダペストへ。いわゆるヨーロッパの中では、マニアックな部類に入る国かとは思うが、その素晴らしき景色を含めてたくさんの見どころを持ち、主要な観光地として全く申し分無い。それを示すかの様に、「地球の歩き方」はハンガリーで1冊刊行されている。日本でもこれから訪れるべき街としてメジャーになっていくような気がする。少なくとも、自分はブダペストについてここまでの認識は今迄持ち得なかった。


ブダペストと言えば、ドナウ川を挟んでブダとペスにト隔たれた町を繋ぐ、くさり橋がメイン。丘の上から見る景色は、チェコやスロヴァキアとはまた違った、山有り川有り建物有りのいかにも絵に描いたような景色だが、その期待を裏切らない、まさに素晴らしきの一言。


日本で言う様な、夜景の綺麗さを兼ね備えた街というのもヨーロッパにはなかなか無いが、ここブダペストはさらにどちらかと言うと夜景がメイン。絶妙な照らし方で、熱い夜を?演出する。ブダペストの夜景こそ、己の目で確かめて貰いたい為、写真を掲載することはしないが、(実際は上手く取れなかった。)丘に上るケーブルカーからの眺めをチラリとだけ。


2011年5月9日月曜日

アイスホッケーの世界選手権をブラチスラヴァでやってた


スロヴァキアの首都ブラチスラヴァの中央駅を降り、街を見渡すとアイスホッケーのユニフォームを着た人をたくさん見掛けた。いやー、さすがにスロヴァキアはアイスホッケーが盛んな国だと思っていた。大統領官邸の真ん前に、アイスホッケーの選手を形獲った像があり、おー、スロヴァキアはアイスホッケーが本当に盛んなんだなと思っていた。


どうやら、今まさに国際アイスホッケー連盟(IIHF)主催、4年に1度のアイスホッケー世界選手権がここブラチスラヴァで開催されているらしい。(とブログを書いている今もユーロスポーツでチェコvsドイツの試合の中継をやっている。)まず、ブラチスラヴァでアイスホッケーの世界選手権が開催されているということを事前に全く知らなかったことについて、未だ未だ情報のインプット量が足りないなと反省させて頂いた。


と言うことで、この日は金曜平日であったが、結構昼間から色々な国のサポーターが集い、サッカーのそれと同じように街中で声を挙げている。旧市街にある多くのレストランにテレビが設置され、街中パブリック・ビューイング状態となっており、この日の夜は、どのフェーズの試合か良く分からないがチェコvsスロヴァキアという、サッカーファンが考えると正にダービー、これ以上無い一戦が行われると知り、多少気合を入れてパブで試合を観戦したが、あまり盛り上がった感じでは無かったかな。あくまでも、サッカーのそれと比較して。


ということで、街中には出場国16ヵ国其々の代表選手を模したモニュメントが至る所に飾られていた。(冒頭の写真は、イギリス)軽くググってみたところ、IIHFは日本なども加盟する列記としたアイスホッケーを統括する団体のようだが、出場国にアジアの名前は無い。世界選手権に出るのも覚束無いようなレベルであることが軽く想像できるが、世の中にはサッカーだけで無く色々なスポーツがあるものだなぁと感じる旅であった。


2011年5月8日日曜日

スロヴァキア旅行記


5月に入り、ヨーロッパ最高のシーズン到来。今回は、スロヴァキアを初めて訪問。空路ブタペストへ入り、そこから電車で約2時間半、首都ブラチスラヴァへ。丘の上から見下ろす街並みは、卒業旅行で訪れたプラハで観た初めてのヨーロッパを思い出させる。


この町のハイライトはブラチスラヴァ城。ひっくり返したテーブルと呼ばれ、親しまれているらしいが、まさにひっくり返したテーブルそのもの。19世紀に大規模な火災が起き、復旧されたのは第2次大戦後とのことだが、その形は変えながらも、長い間ここブラチスラヴァが刻んだ歴史の1つ1つを町の象徴として見守ってきたように思える圧倒的な存在感を放つ。


ブラチスラヴァの町は、中央駅から町の中心に位置する旧市街、ブラチスラヴァ城、ドナウ川と見どころのほとんどが徒歩圏内。大統領官邸もまさに町のど真ん中に位置。


じゃがいもと小麦粉に羊チーズのソースがかかったスロヴァキアの郷土料理、ハルシュキ。ここ最近は、メジャーな国ばかりを旅行していた為に忘れ掛けていた、次から次へと観光スポットを追いかけていくような旅では無く、ゆっくりと街を散策し、美味いかどうかはさておき、勘だけを頼りにふらっと入った店で郷土料理を食べるような旅の良さを思い出させてくれた。特質すべきは、ビールの美味しさ。チェコのそれは有名だが、どうやら中欧のビールは間違いないようだ。


2011年5月6日金曜日

大前研一通信2011年5月号

今月号の特集は、日本復興計画


政府の誰もが未だビジョンを示せない中、既に同題での著書をも出版され、schönな限りであるが、


大前さんが、1988年3月に書かれた「サマータイム」という記事が思い出の論文という形で掲載されている。今年は夏の節電対策を背景として、個々の企業や自治体等でのサマータイム導入が広がっている。まず、率先して導入したところは本当に素晴らしいと思う。日本は北緯が高い訳では無いので、ヨーロッパのように日中は四六時中お天道様が出ているというのを期待する訳にはいかないが、ヨーロッパでの経験上、自分の生活においてサマータイムに悪いことは何1つ無いので、さっさと全国一律でやってしまえばいいのにと個人的には思うのだが。


サマータイム導入に対する悲観論として真っ先に挙げられるのが、結局日が暮れるまで残業をやり、夜帰るのが進んでしまっている分だけ遅くなるというもの。日本のサラリーマンの長時間の残業をも厭わないという精神が高度経済成長を支えてきたことは否定しないが、そろそろ本当に、いわゆるプロフェッショナルサービス的な職業を除き、月給取りは時間ベースでの仕事という在り方を見直すべきでは無いだろうか。色々書くのは止めておくが、太陽が出ている時間が一定ならば、今は寝ているその2時間を無駄にしない為に、仕事の開始を2時間早くし、早く終え、浮いた2時間を使ってテニスをするなり、ビアガーデンでビールを飲むなりした方が豊かでは無いですか?という単純な話だと思う。本質的にはその必要は無いのだが、浮いた2時間働きたい人は働かせておけばいい。ただ、日本は冬でもある程度太陽の姿を拝めるので、冬になると太陽を見ることすら適わないというようなヨーロッパとはその有り難さのレベルが異なることは理解しておきたい。


ちなみに、大前さんは現状ヨーロッパ等で導入されている1時間では無く、2時間のスーパーサマータイムを提唱されている。2時間になってしまうと個人的には、出社前の太陽が有効活用できないのであれなのだが、本当に起きている間はお天道様と一緒、夏は毎日百夜状態、となるのでschönな限りであるが、そこはさすがに実施にあたっては諸外国とのつり合い等で少し難しい部分が出てくるんだろうな。


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2011年5月5日木曜日

欧州制覇の旅の経過

ドイツに滞在する間に、ヨーロッパの全ての国に行くぞと密かに決意し、実行に移して来た訳だが、残り少ない?ドイツ生活、確実に達成する為、備忘録的に記す。


まず、ヨーロッパをいわゆるEU(欧州連合)加盟国と一旦、仮定。


【欧州連合加盟国27ヵ国】


・既に行った13ヵ国


オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スペイン、イギリス


・今年行く5ヵ国


エストニア、フィンランド、ハンガリー、スロバキア、スウェーデン


・残り9ヵ国


ブルガリア、キプロス、ギリシャ、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、ルーマニア、スロベニア


この内、キプロス、ルクセンブルク、マルタは優先順位を一旦、下げる。(後付だが、この3ヵ国は加盟国の中で人口が最も少ない。ただ、キプロスは行ってみたい気がする。)


【加盟候補国】


クロアチア、マケドニア、トルコ、アイスランド、モンテネグロ


【潜在的加盟候補国】


アルバニア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ


クロアチア、トルコ、アイスランドは必須。他の国もできれば行きたい。ちなみに、いわゆる非加盟4ヵ国(ノルウェー、アイルランド、リヒテンシュタイン、スイス)は、リヒテンシュタイン以外は行った(もしくは行く)ので良し。


ということで、ブルガリア、ギリシャ、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、スロベニア、クロアチア、トルコ、アイスランドが優先順位としては高く、別途ドイツ国内、ヴェネチアやフィレンツェ、バスク地方辺りも外せない。ということで、お勧めがあればぜひ!



2011年5月4日水曜日

2011年4月振り返り


2011年の目標(順不同)

1.ブログを365記事投稿し、1日200アクセスの達成。

⇒〇 18/30記事 トップアクセス89 イースター休暇がありネタが多かったもの、決算月にこのペース、悪くない。

2.早朝ラン&7時出社を習慣付け、体重65kg体脂肪率15%キープとマラソン完走。

⇒〇 7/20ラン あと、3週間を切ったハンブルクマラソンでのサブ4達成へ向けて、メニューを決めて順調にこなす、いいんじゃないでしょうか。

3.バルト三国(エストニア、ラトヴィア、リトアニア)の何れかを含み、未だ行ったことの無い国に3ヵ国行く。但し、北欧は除く。

⇒〇 6月にハンガリーとスロヴァキアで早くも3ヵ国達成予定。バルト三国も、夏休みに北欧と併せて行けそう。

4.ドイツで行われる女子ワールドカップ、なでしこが勝ち続ける限り、週末は必ずスタジアムへ行く。

⇒△ そろそろ、具体的にチケットどうするか考えないと。サッカー協会に聞いてみるか。

5.槙野は必ずそして、家永か安田あるいはその他、欧州(ドイツ以外)で活躍する日本人のホームスタジアムへ行く。

⇒〇 ヴォルフスブルク再訪done。移籍の動向も踏まえながら、次は来シーズン。

6.TOEIC800点

7.NHKのラジオドイツ語講座と、参考書(文法と単語と読解)を何度も繰り返し、日常会話をマスターする。

⇒△ 何度目かの勉強再開。何とか5月末まで継続させたい。

8.いわゆる名著、古典の大物を12冊読む。

⇒〇 2冊目、3冊目読了。

9.自宅での食事会を6回行う。

⇒△ 最高のシーズンに入り、旅行強化中につき無し。

10.円と同レベルのユーロを貯蓄する。

⇒△ 若干、旅行でお金を使い過ぎた感あり。仕方なし。



2011年5月3日火曜日

ポートフォリオ2011年4月末

前月の前倒し日本株式クラス購入の為、今月の積立はお休み。ということで、前月との変化は純粋な評価益の変化と一致しているのだが、ダウが高値を更新する等、外国株式が好調のように見えるが、他のクラスも総じて悪く無く、全体の構成比は維持しながらも、全体の評価額はアップするという素晴らしい状況。今、日本円の現預金の保持が少なすぎるので、ある程度先を見て、これから毎月何をいくら買っていくかを決めて、積立を再開したい。





 



2011年5月1日日曜日

チェザーレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷

『ローマ人の物語』で有名な塩野七生さんの初期の作品。


チェザーレと同時代を生きたマキアヴェッリは、『君主論』の中で優れた君主としてチェザーレを挙げている。


「イタリア?」「そうだ、イタリアだ。」


当時、フィレンツェ人、ヴェネチア人、ミラノ人、ナポリ人はいても、イタリア人はいなかった。詩人の辞書以外には出ることの無かったそのイタリアという言葉をイタリア統一という野望を語る形で口にしたチェザーレとマキアヴェッリが絡むシーン。チェザーレは強固な支配権を打ち立てるという目的の為に、正統性、倫理性などには全く関係無く、粛々と必要な策を講じていく。


マキアヴェッリがチェザーレを称した「めったにしゃべらない、しかし常に行動している男」。最高じゃないですか。












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