2011年6月23日木曜日

QE2とは

積読しているフィナンシャル・タイムズで確か、after QE2...という見出しを見掛けそのままスルーしていたが、何か最近色んなとこで良く目に付くので、備忘録的にお勉強。


QE2とは、Quantitative Easing 2の略で日本語で言う、いわゆる「量的緩和」。アメリカ連邦準備理事会(FRB)が、2010年11月の連邦公開市場委員会(FOMC)において追加の「量的緩和」を決め、以後8ヶ月間に6,000億ドルの米国債を買い入れることとしたことを指す。


最近、先進国債券クラスの基準価額が2年程度のスパンで見たときに低いなぁと感じていたが、FRBのバーナンキ議長がQE2で何を狙いにしたかは色々な説があり、これといった明確なものは無いようだが、QE2により市場金利が下がると踏んでいたことは間違い無いようだ。しかしながら、結果としてQE2は市場金利の上昇をもたらした。「金利が上がると債券価格が下がる」ということで、債券価格の低迷にQE2が一定の寄与を果たしていることは確かなようである。ということで、このまま一生債券価格が下がったままであることは考えづらいので、今月より先進国債券クラスの積立を再開することにしよう。株価にインフレに為替に更に時間軸が絡み、マクロ経済を理解することは(その上、先を読むことなんて)不可能だという認識を新たにした今日この頃である。



2011年6月20日月曜日

ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命

ウィキリークス騒動の時点で、誠に恥ずかしながらウィキリークスの存在自体を知らず、猛省を期した訳だが、日本のマスメディアにおいても「暴露サイト」と報じられているように、その意味について理解している日本人は少ないのでは無いかと思う。本著の題名にも挙げられているように、ウィキリークスを境に以前、以後と将来区分できる程ウィキリークス騒動の持つ意味は大きなもののようであるが、そのような世界の流れから全く持って遅れを取っているのが日本のいわゆるマスコミ。単なる、政府や官(あるいは民)の御用聞きであることは著者である上杉さん等がメルマガやツイッター、メルマガを媒体として積極的に発信されている情報を通して、ようやく分かりつつあるのだが、従来からの日本のマスコミの在り方が今の日本の在り方にかなりの部分で悪い影響を与えていることを十分認識した上で、良質な情報を自分で獲りに行くことが今、必要なことかなと改めて思う。それにとって、昨今のFacebookの認知度アップによる、リアルな繋がりを背景としたコミュニケーションの増加は、自分にとって非常に有益なものだ。












ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命 (光文社新書)
ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命 (光文社新書)上杉隆

光文社 2011-03-17
売り上げランキング : 10928


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 



2011年6月12日日曜日

チェスキー・クルムロフ(チェコ)旅行記


17世紀から続くチェスキー・クルムロフの地ビール、エッゲンベルクEggenberg。


チェスケー・ブディヨヴィッツエからさらに、南に約1時間。その駅舎の佇まいから、まるで一昔前にタイムスリップしたような、世界でもっとも美しい街のひとつに挙げられ、世界遺産にも登録されているチェスキー・クルムロフへ。この街、最大の魅力は(も?)、ビール。

では無く、何と言ってもその景観。レンガ色の屋根と木々がもたらす緑のコントラスト、そしてヴルタヴァ(モルダウ)川の流れを下に見据えながら飲むビールは最高の一言に尽きる。(ちなみに、冒頭の黒ビールはギネスのそれとは全く違って、ふつうのビールのようにきちんとのど越しもあり、かなり美味い。)この日は、快晴とは言えない天気だったこともあり、写真でその素晴らしさが伝えきれないのが残念極まりないが、是非この目、この耳、この舌、身体の全てを使ってこの地を訪れ、感じて頂きたい。


チェスキー・クルムロフ城では突然、クマが飼われている。1707年には既にクマの飼育についての記述が街の文献に見られるという。チェコは必ずと言って良いほど、其々の街の名前を冠した城を街の中心に従えている。チェコが「城の街」と言われるのも妙に納得。


ということで、プラハ、チェスケー・ブディヨヴィッツェ、チェスキー・クルムロフとビールに始まりビールに終わる?電車を使ったゆっくり、じっくりの旅は、学生時代に初めてチェコを訪れたときに感じた、これぞヨーロッパ!という感触との再会であった。事あるごとに、ハンブルクからの距離を含めてヨーロッパの中でチェコはおススメと言っているが、プラハだけでは無く、魅力的な他の2つの街もそのレパートリーに加えることができ、未だ未だ先は長いがヨーロッパ通への階段をまた一歩先へ上ることができたような気がする、そんな素敵な旅であった。


2011年6月11日土曜日

チェスケー・ブディヨヴィッツェ(チェコ)旅行記



2大有名メーカーのもうひとつ、ブディヨヴィツキー・ブドヴァルBudejovicky Budvar。


チェコから南へ電車で約2時間半。チェスケー・ブディヨヴィッツェへ。ブディヨヴィッツェの名称は、世界シェア1位のビールメーカーであるベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブが保有するバドワイザーのルーツ。かつてアメリカにあった縁もゆかりも無いアンハイザー・ブッシュ社との間で訴訟まで起こったらしい。この日はゆったりとバスに揺られながら、工場併設のビアレストランへと足を延ばしたのだが、どこから押し寄せたのかツアー客で満席。次の街への電車(既にプラハとは比較にならない程、田舎につき、何時間に一本の世界)と急ぐ為、敢え無く断念し、中央駅付近のレストランで、冒頭にある写真を見ただけでビール好きならうまいと分かるであろう、色も味も濃い絶品の一杯を頂く。


この日、泊まったのは街の郊外にあるフルボカー城に隣接した、ホテル・シュテクル。大前研一さんおススメのホテルで、モルダウを見下ろしながらテラスで飲むビールが最高とのことだったが、この日はあいにくの天気で且つテラスが結婚式に使用されていた為、これまた残念。ただ、ふつうにレストランで飲んだビール(ブディヨヴィツキー・ブドヴァルじゃなかったけど)とても美味しかった。


ということで、言うまでも無くドイツはビール大国で、ドイツ生活それはそれは堪能させて頂いているが、さすがは、その上を行きビール世界一の消費量を誇るチェコ。スーパーで見た銘柄の多さはさすがとしか言い様が無い。そして、ビール1本のサイズが通常ドイツで売られているそれよりも1周り大きい。この街、ビールしか無いと言っても怒られはしないと思うが、ビールに対する思いの深さを勉強させて頂いた。まだまだ修行が足りないなと。

何の?


チェコ・プラハ旅行記


チェコの2大有名ビールメーカーのひとつ、ピルスナー・ウルクェルPilsner Urquell。


ということで、国民一人あたりのビール消費量世界一チェコを再訪。大学の卒業旅行で初めてヨーロッパの地へ足へ踏み入れた以来。今でこそ歴戦を重ねているが初めて欧州サッカーを観戦をしたのもそのとき、スパルタ・プラハvsACミランのチャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント1回戦。季節は、冬であったが高台から見下ろすプラハのその景色は、まさしく自分が想像するヨーロッパそのもので、物凄く印象に残ったことを覚えている。


プラハ城にあるボヘミア地方のカソリックの総本山、聖ヴィート大聖堂。全長120メートル近くある外観の迫力と様々なステンドグラスで飾られた内装は必見。個人的には、こういった建物系に詳しい訳では無いが、それなりに数は見ているつもり。多くのヨーロッパの名所の中でも、ここまでの存在感を持った建物にはそうはお目に掛かれない。


「中欧の宝石」と称されるプラハは、その表現が大袈裟でも何でも無く、本当に美しい。イタリア、フランス、スペインそして勿論ドイツとヨーロッパには訪れるべきところがたくさんあるが、ヨーロッパを訪れる際は、選択肢の中に騙されたと思って是非とも加えて頂きたいと思う。初めて訪れたときにも本当に綺麗だなと感じたが、今回それなりの経験を踏んで改めて見たプラハの景色も相変わらず綺麗だった。

ということで、今回の旅行の目的はビール。チェコをプラハから電車で南へ下り、飲みまくる。


2011年6月8日水曜日

ハンブルク・バレエのジャパンチャリティ

6月6日、ハンブルク・バレエの今回の震災に対するチャリティ公演が開催され、売上金額55,000EURが日本赤十字へ寄付された。この日の演題は、Dances at a Gathering、7 Haiku of the Moon。ハンブルク・バレエを観たのはこの日が2回目で、何の素養も無い自分が日本を舞台にした7 Haiku of the Moonを観て感じた、その世界観を他人に説明すること困難この上無いが、満員の観客による凄まじいスタンディング・オベーションは会場全体で日本の復興を応援すべく、いつも以上のものであったと想像する。


ハンブルク・バレエに限らず、ハンブルクでは今回の震災に対するチャリティイベントが色々な形で継続して開催されています。日本人として、感謝してもしきれません。


ドイツ語ですが、今回の公演に関するJohn Neumeierのコメントと、所属する日本人ダンサーのコメントをご参考まで。



2011年6月4日土曜日

大前研一通信2011年6月号

今月号の特集は、日本復興計画PartⅡ


『経営者通信』という情報誌にて、中小企業の経営戦略と題し、諸々書かれている。国内、海外と言う其々の切り口でどうしていくべきかというのが主な内容であるが、その中で大前流・後継者の育て方として下記、挙げられている。


後継者候補を3人選んで、


「既存事業の売上を伸ばす」「コストを下げる」「新規事業を生み出す」


という別々のミッションを与え、5年後に結果を検証し、最も優れた成果を出した人材に社長を任せる。


今の時代ほど、何をやるのかということが問われている時代は無いと思うが、会社経営としてやるべきことはこれ以上でもこれ以下でも無い、非常にシンプルで言われてみると当たり前のような内容だが、まさしく仰る通り。素晴らしい。個人的には、グダグダ言ってる暇があったら徹底的にコストを下げて早く成果を出せと置き換えて読ませて頂いた。3.11から3ヵ月以上が経過し、当然ながら日本の復興に向けて其々が何をやるべきかということについて色々と思うことはあるが、民間セクターに於いては「多くの外貨を稼ぐ」ということに尽きる。幸いにして、その最前線に居る自分がやるべきことはとてもシンプルだなとブログを書きながら今、改めて感じている。


気合い入れて行こう!


1281680382







2011年6月2日木曜日

2011年5月振り返り

2011年の目標(順不同)


1.ブログを365記事投稿し、1日200アクセスの達成。

⇒〇 15/31記事 トップアクセス145 コツコツと記事を投稿してきた結果、徐々に平均的なアクセス数が増えつつある。ということで、過去最高のアクセス数を達成。いいんじゃないでしょうか。

2.早朝ラン&7時出社を習慣付け、体重65kg体脂肪率15%キープとマラソン完走。

⇒◎ 9/17ラン サブ4という目標は達成ならずも、無事に人生初のマラソン完走!今年の目標を立てるとき、この目標はハードル高いかなと思っていたが、まさしく有言実行。目標を立てて公言したことが成功の要因と言える。来年のサブ4達成を目指し、再び走り出そう。

3.バルト三国(エストニア、ラトヴィア、リトアニア)の何れかを含み、未だ行ったことの無い国に3ヵ国行く。但し、北欧は除く。

⇒◎ ハンガリーとスロバキアでポルトガルと合わせて3ヵ国達成。夏休みに、エストニア、フィンランド、スウェーデン、ノルウェーと行く予定。

4.ドイツで行われる女子ワールドカップ、なでしこが勝ち続ける限り、週末は必ずスタジアムへ行く。

⇒〇 チケットが復活していたので、なでしこが1位で抜けても2位で抜けても、決勝トーナメント1回戦は参戦OK。進出を信じない訳では無いが、それなりの値段がするので決勝のチケットは結果次第で現地で確保しようと考えている。ウィークデー開催の準決勝も展開次第で有休取って駆けつけるか。

5.槙野は必ずそして、家永か安田あるいはその他、欧州(ドイツ以外)で活躍する日本人のホームスタジアムへ行く。

⇒〇 夏の移籍動向に注目要。

6.TOEIC800点

7.NHKのラジオドイツ語講座と、参考書(文法と単語と読解)を何度も繰り返し、日常会話をマスターする。

⇒× すみません。サボりました。

8.いわゆる名著、古典の大物を12冊読む。

⇒〇 4冊目読了。そろそろ分厚い教科書系を1冊読みたい。

9.自宅での食事会を6回行う。

⇒◎ ご栄転となるお世話になった会社の方とハンブルク佐賀県人会の2回doneで合計4回done。いつもながら、妻に感謝。

10.円と同レベルのユーロを貯蓄する。

⇒△ 旅行に行き過ぎて?、順調に減っているが一過性。気にしない、気にしない。

 



2011年6月1日水曜日

ポートフォリオ2011年5月末

ダウも新興国も日経も方向感を無くしつつあるが、長期投資にとって直近の株価の下落は喜ばしいこと。2ヵ月連続で積立額の全てを日本株式クラスに投入していたが、個人的に円高という状況はそう長く続かないと思っているので、今月は外国株式クラス(コクサイ)と依然低迷している日本株式クラスに積立額を半分ずつ投入し、良いお買い物ができた。6月はボーナスを頂けるようなので、現預金含めて状況を把握し、1年後を見据えて毎月一定額をどのように買っていくか決めたいなと思う。