2012年7月29日日曜日
【ロンドンオリンピック】日本vsモロッコ観戦記
なでしこスウェーデン戦の翌日、コベントリーから電車で約4時間強、イングランド北東部の町ニューカッスルへ。ニューカッスルと言えば、ニューカッスル・ユナイテッド、そしてニューカッスル・ユナイテッドと言えば、セント・ジェームズ・パーク。この日、モロッコ戦が行なわれたニューカッスル・ユナイテッドのホームスタジアム、セント・ジェームズ・パークはヨーロッパに居る間に1度は訪れたいと思っていたイングランド北東部最古(1880年開場)のスタジアム。
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行って驚いたのが、その立地。ニューカッスル中央駅から徒歩圏内、長州力的に言えば正しく、街のド真ん中に居を構える。その歴史を通じて、増築、新スタジアムの建設・移転等、色々な話を経た上に、今あるその姿が何とも誇らしい。
(Googleマップの真ん中下にあるMが中央駅)
セント・ジェームズ・パークの特徴は、スタジアムを覆う白い大きな片持ち梁の屋根。雨に濡れずに観戦できることは勿論、屋根が日光を遮らず、ピッチには燦々と日が降り注ぐ様な作りとなっている。そのキャパは、約5万2千人でイギリス6番目の大きさ。
ということで、そんな由緒あるスタジアムで戦う幸運に恵まれた、我らがオリンピック代表。日本を離れて4年以上が経過し、ドイツで活躍する選手以外は名前は知っているもの、プレーは映像ですら見たことの無い選手ばかりだったが、クラブチームですか?と言わんばかりの守備に入ったときの前線プレスからの連動は素晴らしい。後半途中まで0vs0の状態が続いたので、海外の大会で恒例の退屈した地元サポーター発信のウェーブも発動したが、永井のゴールでニューカッスルのおっさん達にも日本のフットボールを多少なりとも、印象付けることができたのでは無いか。しかし、集まったサポーター、スタジアムの雰囲気、なでしこのそれと比べると明らかに異なる。
扇原と山口がセレッソ所属であることを試合後に知るほど、この世代をキャッチアップできてないのだが、(すんません。)テレビでは分からないであろう良かった点を挙げるとすると、ベンチメンバーがアップ後ボールを集めたり、選手に水を渡したりというのを率先してやってた。そして、永井はどっか行っちゃったけど、点を獲ったときに誰か(すんません。)一目散にベンチに駆け寄って来て、そのシーンからも関塚さん含め、チームとしての一体感を感じ取ることができた。選手個人で言うと大津。ベンチや他のメンバーとのコミュニケーションやプレーにハッキリとした意図を感じた。スペイン戦でも結果を出したように、グラッパで1年やって来たのは伊達じゃ無いなと。外見チャライが、オーラが違う。あと、交代で入る選手が関塚さんやスタッフとかなり丁寧にコミュニケーションを取っていたのが印象的だった。そして、永井の足はホントに速い・笑
2連勝で勝点6、1試合を残しての決勝トーナメント進出に歓喜するチームの中で、唯一悔しさを見せていたのが宇佐美。ベンチ外でチャンピオンズリーグ決勝進出を決めた試合の方が、もうちょっと喜んでいたと思うので間違い無い。一体感とか甘ったれたこと言ってんじゃねぇぞ的な姿は、さすがバイエルン、さすがワールドクラス。そこらへんを関塚さんは分かっている筈なのでホンジュラス戦、そして決勝トーナメント以降の宇佐美のパフォーマンスに烈しく期待。ちなみに、ボール拾ったりしてたので腐ってる訳では無いと思う。
次は、久しぶりにオールド・トラフォードに行きたいので1位突破、よろしくお願いします。
2012年7月28日土曜日
【ロンドンオリンピック】日本(なでしこジャパン)vsスウェーデン観戦記
4年に1度の女子サッカー最高峰の戦い、ロンドンオリンピック。ワールドカップで日本に敗れてベスト8に終わったことにより、シドニー、アテネ、北京と3大会連続銅メダル(勝てないなー)の強豪ドイツが出場せず、クイーン澤の集大成ともなる今大会、日本女子サッカー悲願のメダル、願わくば金を是非とも獲得したいところ。
ロンドンオリンピックのサッカーは、ロンドンでは無くイギリス各地のスタジアムで開催される。悪い面を含めた効果を考えると、まぁそうなるだろうが、アーセナル、ウェストハム、チェルシー、トットナム、フルハム、QPRと世界有数のクラブが軒を連ねるロンドン集中開催にしたら、それはそれは面白いことになるだろうが、ワールドカップなら未だしも、オリンピック如きにそんな面倒臭いことはしないよな。そう言えば、ウェンブリーもあるし、ロンドンでワールドカップできるんじゃね?ハイバリー行きてー(無いけど)
等と、妄想に浸りながらロンドンから電車で約1時間強行くと、この日のゲームが行われるコベントリーへ到着する。ここリコーアレナをホームとするコベントリーFCは、2011/12シーズン2部24チーム中、23位となり今シーズン3部へ降格となっているらしい。いいスタジアム持ってるのになー
ということで、この日のゲームであるが、兎に角、己を含めて日本人大杉。数では無く、印象として。なでしこ、オリンピックそしてロンドンの凄さを見せつけられた気がする。そして、異国の地で行われる女子サッカーにこれだけの日本人が集まるということが良いじゃないですか。素晴らしい。
試合のレギュレーションと知って足るスウェーデンが相手とあって、今のなでしこジャパンにとってこの日の試合は絶対に負けられない戦い、といったテンションでは無く、スタジアムの雰囲気と合わせて両チーム勝点1でオッケーといった感じ。ここからメダルに向けて、どのように戦って行くのか、采配と1人1人の選手のパフォーマンス含めて非常に楽しみ。頑張れニッポン!
2012年7月6日金曜日
大前研一通信2012年7月号
夢物語を吹聴する仏のオランド氏、それを見抜けないメディアと国民-他人事ではない日本の事情[1]
先の大統領選でサルコジを破り、「成長すれば緊縮策をしなくてもいい」、「緊縮より成長」という考え方を持つ、フランス大統領オランドは、その公約を読む限り、典型的な「大きな政府」路線で、人気取りのバラマキ政策だと大前さんは言う。個人的には、企業でさえ成長していくのが難しい市場で、政府主導で国が成長していくことなど不可能に近いとフランスに対してはそう思っていたのだが、それはさておき。ユーロに残りたいという国民が70%いながら、緊縮策は受け入れないという人が過半数になっているギリシャの状況と併せて、「誰の目にも明らかな選択肢のいいとこ取り」に負けてしまう国民とそのような論理矛盾を暴けないジャーナリズムを問題とし、これは日本の問題そのものでもあると指摘する。
米国製造業の「国内回帰」は虚構にすぎない-これも明日は我が身の問題[2]
次に、企業が生産拠点を海外へ移す「オフショアリング」に対して、海外の生産拠点を再び自国に戻す「リショアリング」によって米国の製造業が国内回帰しているとFinancial Timesなどで報じられているのに対し、その規模から見てリショアリングの動きは本物では無く、米国でオフショアリングの動きは継続しており、その姿は明日の日本の問題だと指摘する。確かに、営利を目指す中で一旦外に出した生産拠点を戻そうと考えることは、普通に考えて無いだろう。
さらに、内容としては上記[1]と特に変わり無いが、【“第二のギリシャ化”もあり得る「野田政権」 衆愚政治をひた歩む我が国日本の将来は (週刊ポスト 2012/6/8号)】では、国家債務が1000兆円を突破しGDPの200%を超える現実がありながらも、消費税の増税にはこぞって反対する国民の姿と、昨今の政治の状況を指し、このまま行くと日本はギリシャ化の道を歩む可能性が高いと指摘する。
このように次々と日本を憂う姿を見て、他人事かよ大前さん。と言わざるを得ないが、そうで無いのが大前さん。
【政治家&国民が破綻を回避する政策を選択しない 衆愚・日本に残された唯一の道は「イタリア化」だ (週刊ポスト 2012/6/15号)】で、アパレル、靴、鞄、宝石、機械、ワインなど1つの産業で世界に知られ、経済的に自立した町が約1500もあるイタリアのような仕掛けを作ることは、国家の悪行や破綻から自分の生活を自分で守るために、日本が目指すべき1つの方向だとし、この個人および町単位で自衛するイタリア型の突破口として大阪を挙げている。
前月に引続き橋下市長推しの継続だが、確かにイタリアはいわゆる地方分権を考えるときにスペインと同じく非常に参考になる面白い国だなと妙に納得した。行政の仕組みなどは詳しく知らないが、ヨーロッパの他の主要な国々と比較して、町ごとに個性あるし、サッカーを見てても、国としてのまとまりみたいなものには若干、欠けるしな。
1.http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120522/309776/
2.http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120528/310388/
2012年7月3日火曜日
2012年6月を振り返る
2012年の目標ver2(期限:7月末迄)
1.簿記1級を7月末にバーチャル受験し、合格する。
8月から税理士簿財の勉強を開始する前段階として、未開封ヴィンテージ2008年もの簿記1級通信講座を受講し、6月10日実施(第131回)簿記1級試験問題を入手の上、バーチャル受験し、合格点を取る。下記LECの数字(学習の目安は、「5ヵ月以上/約500時間」)を参考とし、実務経験と既に商業簿記・会計学の講座受講は終わっていることを踏まえて、目標時間を250時間と設定する。残り90日とし、単純計算で1日2.8時間。平日2時間、土日で10時間。と考えると、厳しいけどやる。
⇒△ 工業簿記・原価計算の32講の講義終了。今月は、2.5時間×16講(17~32講)=37.5時間。目標の86.8時間(2.8時間×31日)に遠く及ばず。既に、7月末の合格は現実的で無くなったが、そこがゴールでは無いので少しでも先に進むべく、机に付く。
2.独検3級を7月末にバーチャル受験し、合格する。
ドイツ語の初級文法全般にわたる知識を前提に,簡単な会話や文章が理解できる。
(ドイツ語授業を約120時間以上受講しているか,これと同じ程度の学習経験のある人)
下記、独検のホームページに記載されている3級の検定基準。大学で第2外国語でドイツ語を2年間勉強したレベルが独検2級のようなので、(自分は中国語を訳あって4年)将来の獲得を見据え、1日2時間(通勤時間1時間含む)をドイツ語に費やし、文法書1冊完了、単語集4級部分丸暗記、今まで通勤途中に散々聞いたラジオ講座の音読、Themen1完了にて独検3級をバーチャル受験し、合格点を取る。
⇒× 想像通り、ユーロにうつつを抜かしてしまい、ほとんど勉強できなかった。残り1ヵ月で、ゼロから何としても成し遂げる。
3.Financial TimesとEconomistを読む。
兎に角、Financial Timesは、1面とAnalysisを中心にを毎日、出社前に必ず読み、EconomistはカバーストーリーとEditor's Highlightsを時間を見つけて1週間の内に、必ず読む。
⇒△ 実際のところ、毎日は読めていないものの、Economistを含めて以前よりは読めるようになっているので、愚直に継続。
4.体重60kg台、体脂肪率12%台以下を維持。
アクションプランは、最低週2回RUN、月間走行距離100km。年内に、10月アムステルダムマラソンと、ドイツ国内で1度ハーフかマラソンを走ろうかなと模索中。
⇒〇 今月は、1回しか走らなかったが、酒と食事の制限継続により、体重と体脂肪は維持。サッカーやって、筋力が落ちている感があったので、100km目指して今月は真面目に走ろうと思う。
最近、改めて思うのが、昨日机に付いたのが10分だったとして、今日20分できたとしたらそれは十分な進歩で、それを毎日続けて行くことのみがやるべきことだと。7月は、本当に最後のチャンスと自分に言い聞かせ、何とか詰め込んで独検3級に合格したい。
2012年7月2日月曜日
ポートフォリオ2012年6月末
ハンブルクも本格的な夏到来。毎日お日様にお目に掛かることができるようになり、ヨーロッパはいわゆるバカンスシーズンに突入。2012年上半期、世界中を騒がせた欧州債務危機も一旦、休戦と言った感じだろうか。これを書いているのは7月8日だが、先週また地味に円高が進行して来ており、高城剛さんが今週のメルマガで、「あれほどの震災が起き、原発事故を引き起こしても、自浄作用は働きません。」と書かれていたが、日本を取り巻く環境は厳しい。貯蓄から投資へと言われ続けて早十余年。結局、貯金していた方が勝ちという非常にお寒い日本のマーケットの状況を当事者の方々はどのように考えられているのだろうかと、ANA公募増資までの一連の動きを見ながら我思う。と言いつつ、今月は積立全額を日経平均に投入してやったぜ!
2012年7月1日日曜日
フィレンツェ訪問記
地球の歩き方曰く、イタリア5大都市の1つ、泣く子も黙るフィレンツェへ。5月に発生したイタリア北部での地震等により、当初の予定を変更し、中田ボローニャ空港を利用し、ボローニャから電車で30分程掛けてフィレンツェへ。今回のように、ヨーロッパから週末1泊2日で観光する場合は、おそらくフィレンツェ空港がベストだが、ミラノ、ローマから入ると、電車でそれなりに時間が掛かるので、ボローニャ空港から入るのも選択肢の1つとして良いかも知れない。
「花の都」と言えば、大東京を思い浮かべるのは長渕狂の性であるが、どうやら巷ではクワトロチェント(1400年代)にルネサンスの中心として栄えたフィレンツェのことを指すらしい。そっち方面の造形に疎い自分は、フィオレンティーナぐらいしか印象が無かった中田フィレンツェであるが、訪れた後、振り返ってみると、冷静と情熱のあいだ宜しく、ザッツイタリアと言わんばかりの、位置的な関係もあるのかどうかは定かでは無いが、イタリアの良い部分を凝縮したような町なのでは無いかと、ふと感じた。
かつて、メディチ家の住まいとして使われたメディチ・リッカルディ宮。豪邸というのは、このような家のようなことを言うのですよ、金持ちというのは、このような家に住むようなことを言うのですよ、とひれ伏さずには居られない豪華さ。最近良く感じるが、歴史上1度でも世界の中心となったことのある町は、独特の雰囲気を持っている。
キャンティChiantiの産地として有名な、ここトスカーナ地方はハムにチーズにマンマの料理にlonely planetでもThe Flavours of Tuscanyとして多くのページが割かれている程のイタリアンの宝庫。ワインはもちろん、ディナーで食べた、生ハムメロン、ボロネーゼ、ラム肉めちゃめちゃ美味しく、中田さんはイタリアでさぞかし良い生活をしていたのだろうと妙に納得しながら岐路に着いた。ハンブルク滞在中に限らず、是非ともまた訪れたい町である。












