2012年9月30日日曜日

2012/13シーズン HSVvsハノーファー観戦記(酒井出場試合) HSV創立125周年記念試合



昨年12月のニュルンベルク戦以来、ひさしぶりの観戦試合での勝利!ファン・デル・ファールトひとり入るだけで、ここまで違うのかと驚かされるに十分な素晴らしいゲーム内容。



この日の一戦は、HSV創立125周年記念試合として開催され、有志の募金による60K EURを掛けたコレオグラフィ―がおこなわれるということで、HSVをこよなく愛する私も微力ながら、前日にネットで10EUR募金し、いつもより早めにスタジアムに向かった。

それにしても、クラブとして金を出さないところが何ともHSVらしい、ケチなところだ。



席に着くと、席の1つ1つに何とゲーフラ(ゲートフラッグ)が準備されている。今となっては、Jリーグのサポーターが掲げるそれが書かれる文字のセンス含めて秀逸だが、コレオグラフィ―の一環としてスタジアム全体でゲーフラを掲げるというのは如何にも斬新且つ新しい試み。



「隙間を開けずに、どれだけ敷き詰めるか」がコレオグラフィ―のポイントであることは、2007年のACLで毎試合秀逸過ぎるコレオグラフィ―を生み出していた浦和から十分に学んでいるが、それを知ってか知らずか、この日配られたゲーフラは1枚がとても大きなもので、隙間を作らない為の策として、よく考えられているなと感心。ゲーフラと共に配られたペーパーに、掲げている最中に写真を撮らないで等の細かい指示も書かれていた。



アウェイ席を除く、スタジアムの全体を覆った4万5千のゲーフラ。ソースは定かでは無いが、これはどうやら世界記録のようで、試合前の選手を鼓舞し、スタジアムの雰囲気を盛り上げ、125周年を迎えた名門HSVここに在りと示すに十分。ちなみに個人的には、デカい1枚の布をメインとしたコレオグラフィ―は認めていないのだが、この日の作品はコレオグラフィ―史の歴史に残る名作であった。



ハンブルクでファン・デル・ファールトを見たのは、レアル・マドリッド移籍前の2007/08シーズンの数試合だが、この日の試合で見せたようにピッチの至る所に顔を出し、ひと昔前のゲームメーカーのようにピッチに君臨する姿は、マドリッド、トットナムそしてオランダ代表でなかなか輝き切れなかったものの、それを経た上にある現役バリバリのワールドクラス。ここ数年のパフォーマンスを見ていると、移籍後どれくらいのプレーを見せてくれるのか、正直不安な部分もあったが、そんな心配はご無用。これからも間違い無く活躍してくれることだろう。

Aogo、Brumaがいない間に、Mancienneが実践で経験値を得たのかどうかは定かでは無いが、ニュルンベルク戦とは打って変わって、この日は素晴らしいパフォーマンス。唯一の得点となった、Rudnevsのゴールもポーランドリーグ得点王の片鱗を伺わせる豪快なゴールで、神Adlerは相変わらず抜群。いつぶりなのかは定かでは無いが、勝点7で10位浮上!バイヤン以外は、パッとしない今シーズン、ようやくCL目指せる態勢に仕上がってきた。

Das Spiel im Stenogramm:   


Hamburger SV:

Adler -

Diekmeier, Mancienne, Westermann, Jansen -

Badelj, Arslan (62.Jiracek) -

Son (88. Sala), van der Vaart, Ilicevic (46.Beister) -

Rudnevs




ということで、酒井の宏樹さんの出待ちを敢行するも、前回の清武に続き、敢え無く失敗。HSVのスタジアムは、スタジアムの中にバスが入る構造になっているので、選手が自ら率先して外に出て来てくれないと会うのは難しい環境となっている。さて、次回以降どうしよう?



この日配られたゲーフラは、一応各自記念に持って帰ってよいことになっていたが、多くの人が本当に持って帰っていて、人によっては何枚もかき集めて持って帰っていた。こんなものを(失礼!)持って帰ってどうするのか?甚だ疑問であったが、たぶんその日の夕飯のネタにでもして、そのまま翌日ゴミ箱にでも捨てるのがオチだと思うのだが、その真相は如何に。


2012年9月9日日曜日

Doubts rise on Japan’s nuclear phase-out - from Financial Times

(この記事を書いているのは、9月20日)


September 19, 2012 5:17 pm


Doubts rise on Japan’s nuclear phase-out


日本では、どう報道されているのかよく知らないが、Twitter等を通して、先日発表された「2030年代に原発の稼働ゼロ」がその後の動きを見ても、如何にも曖昧なことは薄々感じていたが、今日のFinancial Timesでその点について、ズバリ書かれていた。


Last updated: September 14, 2012 5:59 pm


Japan to phase out nuclear power


つい5日前に、このような見出しでFTにも載り、


独首相“脱原発で日本と協力を” [*1]


我らがメルケル首相に17日の記者会見で、「決定に敬意を表したい」とまで、言わしめたのは何だったのか。適当過ぎるにも、程がある。


そして、2030年代は英語で言うところの before 2040、つまり2039年まで。2040年までと言わず、 2030年代と言うのが如何にも。


ちなみに、FTの記事をコピペしようとすると、貼り付けようと思った文章の上に、警告メッセージのようなものが出てくる。さすがFT・笑


[*1] http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120918/k10015079731000.html



2012年9月8日土曜日

メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故 の書評

メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故
大鹿 靖明
4062174979


ヒルズ黙示録 にも見られる著者の徹底した取材により、政治家、官僚、東電、メガバンクなどが福島第一原発事故に対し、其々どのような論理でどう対応したか、非常に良く知ることができる。個人的には、管総理の印象が今まで感じていたものとは大きく変わった。


しかし、天下りや退職金、誰ひとり責任を問われていない事実は凄まじいなと改めて。


ヒルズ黙示録 検証・ライブドア (朝日文庫)
大鹿 靖明
4022615931



2012年9月7日金曜日

ブログの「記事の読みやすさ」を気にしてみることにする

ノンデザイナーズ・デザインブック
Robin Williams 吉川 典秀
4895630072


ふと、


どや!?アクセスアップ10倍のためのブログ運用術と運営方法[*1]


を見て思うところがあったので、今までは(意図的に)気にしなかった「記事の読みやすさ」を気にしていこうと思った。


とりあえず、文字の色をグレー(#333333)にして、フォントサイズを14ptにしてみようと思う。


 


[*1] http://www.doya-doya.com/diary/2011/07/26/7501



2012年9月6日木曜日

大前研一通信2012年9月号


19日に東京証券取引所に再上場する日本航空(9201)の売り出し(公開)価格が10日、3790円に決定した。公開価格と上場時の発行済み株式数(1億8135万株)から算出した時価総額は6870億円。


日本航空は「今が盛り」、再上場後の成長シナリオが見えない[*1] 2010年1月に会社更生法を適用して以来、大規模なリストラを断行して徹底的にコストを削減し、2011年3月期(1884億円)2012年3月期(2049億円)と2年連続で過去最高の営業利益を更新した稲盛和夫さんの手腕を「素晴らしかった」としながらも、再上場に伴う「成長シナリオ」を示す為には、稲盛改革の逆を行く「路線を増やす」「残っている路線で便数を増やす」のどちらかしか方法はないが、現状ではそのどちらも厳しいと大前さんは指摘する。


売り出し価格が決まったことで、今日(9月11日)のFTにも今回のIPO "second-biggest IPO this year after Facebook" についての記事が出ていたが、


JAL will list next week at a multiple of about five times forward earnings. That is very low. Factor in the corporate tax it will not pay until about 2019 (it has deferred tax assets worth about $4.5bn) and the multiple rises to eight.


経営破綻時に発生した多額の赤字(繰越欠損金)による法人税減の効果(金額にして、4千億円)が何と!2019年まで継続。売り出し価格でのPER(株価収益率)は他の航空会社と比較して割安の5倍となり(法人税減の効果を抜きにしても、8倍で割安)、たった3年前に倒産した会社が!今回の再上場により、時価総額で一気にANA(約6400億円)を抜き去る。


チャート画像


ということで、本心は分からないが、ことあるごとにJALに対して批判的な姿勢を見せているANAが、JALの再上場を前にして、株式総会直後の7月に2000億円の大幅な増資を行なったこと(結果、株価は大幅に下落)をJALが佐賀空港から撤退して以来のANAファン且つ一株主として一旦、理解した。


全く関係無いけど、何年か前にANAもJALも国内線で飲みもの出すの止めたけど、LCCは別として、知る限りそんな航空会社どこにも無いので、止めた方がいいと最近ふと思った。


[*1] http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120625/313742/



2012年9月5日水曜日

ドイツハンブルク生活5年目、2012年の目標ver3

前回立てた目標が高すぎて有耶無耶な感じになってしまったので、2012年残り約100日改めて。


2012年の目標ver3


1.LEC簿財横断1年合格講座全62回中、32回迄を受講する。(月例確認テスト含む)


経理マンたる、はったりをかます為、来年の税理士試験(8月)での簿財2科目合格を目指す。(受験資格には国籍の制限が無いようなので、日本に住んでいなくても大丈夫な筈。)下記、TACの数字(学習時間の目安800~900時間)を参考とし、1週間あたりの学習時間20時間(授業時間込み)で1ヵ月80時間、11ヵ月880時間を目指して毎日愚直に継続していこうと思う。


税理士 受験プラン


2.独検3級を10月末にバーチャル受験し、合格する。


ドイツ駐在たる、はったりをかます為、本目標を継続。1日2時間(通勤時間1時間含む)をドイツ語に費やし、文法書1冊、単語集4級部分、ラジオ講座の音読を愚直に繰り返し、その後の更なるステップアップを見据えて、合格点を取る。


ドイツ語の初級文法全般にわたる知識を前提に,簡単な会話や文章が理解できる。
(ドイツ語授業を約120時間以上受講しているか,これと同じ程度の学習経験のある人)


検定基準


3.Financial TimesとEconomistを読む。


Google リーダーを止めたり等の工夫もあり、最近出来つつある本件を継続。Financial Timesは、全てに目を通しAnalysisは必ず読む。Economistは、Editor's Highlights(カバーストーリー含む)を必ず読む。


4.月間走行距離100km


兎に角走る。そして、走ることは1~3其々の効率を上げてくれるというのがポイント。選ぶことは捨てること、レースには出ない。


毎日、朝早く起きて簿財やって、走って、FT読んで、会社行って、帰ってきてドイツ語やって、Economist読んで寝るというのを如何に継続できるか、逆に言うとそれさえできれば良いということが最近ようやく分かった。



2012年9月4日火曜日

ポートフォリオ2012年8月末

めでたく32歳となった2012年8月。今年1年の予定金額は、前月までに全て投資したので今月の買付はお休み。長期的な目標のベースとして、運用利回りを5%と見ているのだが、昨今の状況を見ると、これから日経平均がそれなりのパフォーマンスを出していけるのか烈しく疑問に感じてきた。伸びている会社への個別株の投資が必要なのかなと。ただ逆に、これから日経平均が大きく下がっていくこともあまり考えられないので、外国株式、新興国株式と合わせて運用している限りは、日経平均もポートフォリオとしてはそれなりに意味があるのかなと。







2012年9月3日月曜日

30代が覇権を握る!日本経済の書評

30代が覇権を握る! 日本経済 (PHPビジネス新書)
冨山 和彦
4569804985


「従来の仕組みでは絶対に負け組となる世代の先頭を走っている三十代の人々」


「この世代は、新卒就職からいきなり就職氷河期。運よく就職できても日本経済は停滞の連続。何も成功体験がないし、それなりに苦労もしている。」


ヒドイ書かれようだが(笑)、対立構造の1つとしての世代間対立は当事者として知っておく必要があるし、個人的には改革のリーダーたる為の厳しさ(勉強、実践)が全く足りないなと反省。残された時間は少ない。


本著の巻末に掲載されている東日本大震災直後、朝日新聞に掲載された著者のインタビュー記事「すべては『子どものために』」より下記抜粋。(全文は、ググれば見つかります。)


これからの日本再興で一番大切なことは、すべての政策やプランを「子どもたちにプラスかマイナスか」で判断することです。「国は何をしてくれるか」ではなく、「あなたは国の未来のために何ができるか」を問うこと。それを国民に問う勇気のあるリーダーを選ぶこと。



2012年9月2日日曜日

キプロス旅行記



EU(欧州連合)加盟国27ヵ国中、24ヵ国目(残るは、ブルガリア、ルーマニア、スロベニア)の訪問は、EUの中で(たぶん)最も南に位置し、(たぶん)最も暑い、キプロス。滞在期間中、日中の温度は35度を超えて何度だったのかは知る由も無いが、あまりにも暑過ぎて日中、観光しようとは思えない程の暑さ。ということで、トルコもそうだがそんな暑さの中で、日本の生中なみにキンキンに冷えたゴクゴク飲みやすいビールが最高に旨い。



空港のある、ラルナカから30分程のところにあるキプロスの首都ニコシア(レコフシア)。暑すぎるからだと思うが、街のインフォーメーション・センターのおばさんに聞いたところ、この1週間は休みらしく、教会も博物館も何もかも閉まっており観光客もまばら。そんなときこそ、地元の人の日常生活が垣間見えて、旅は楽しい。暑いけど。



キプロスは、1974年に起きたキプロス紛争の結果、ニコシア旧市街の北にあるグリーンラインにより、ギリシア系住民が住んでいるエリアとトルコ系住民が住んでいるエリアに分断され、北部地区は北キプロス・トルコ共和国として独立宣言しているが、トルコ以外の国は認めておらず、グリーンラインには、国連平和維持軍が駐留している。



越境ポイントは、北側にとっては国境なのだが、南は北を国として認めていない為、正式な国境では無い。南から北に行くには、パスポートでは無く用意された別紙にスタンプを押してもらう必要があったり、近年は南北融和への動きが進展しており、グリーンライン周辺が危険であるようなことは全く感じられないが、島国の人間であり、シェンゲン協定のおかげで、ヨーロッパに居ても日頃あまり感じることの無い国境の存在を体で感じることができる。グリーンラインを一歩、超えるだけでギリシャ的なキプロスと、トルコ的な北キプロスと街の様子がガラッと変わるので、とても興味深い。そして、トルコとキプロスは距離的に非常に近いのだが、直行便が(たぶん)無いので移動には往復何れもギリシャを経由した。こういうことを知るだけでも、非常に勉強になるのだが、トルコとキプロスは一緒に行くところじゃないなと笑



今回の旅の最終目的地、ラルナカ。空港がある為、ほとんどの人が訪れる町だがビーチリゾートとしての一面も持つ。かつてイギリス領であったことや、ロシアとの関係が深いことから、イギリス人やロシア人が多かった印象があるが、そのようなことはどうでも良く、ハンブルクと真逆で、1年の内で雨が降るのは数える程というキプロスの燦々と輝く太陽に、蒼井そらと青い海。欧州に5年居たとしても、1日何もせずにずっとビーチに寝そべることにはなかなか慣れないが、自分たちを改めて見つめるにあたって、残り半年の活力となる素晴らしい旅となった。


2012年9月1日土曜日

イスタンブール(トルコ)旅行記



日本のお盆に合わせた約1週間の休み。過去、ブラジルに行き、ニューヨークに行き、カンクンに行き、北欧を横断しということで、長期休暇でしか行けないところに行く楽しみがあるのだが、(とは言っても、ドイツ人からしてみると、たった1週間ですか?という話だが。)今年は行ったことの無い国をコツコツと潰す旅として、トルコのイスタンブールとその下にあるEU圏内の小さな島国、キプロスを訪問した。町のあちこちに、ケバブ屋があることからも分かるように、ドイツにはトルコ人が数多く住んでおり、(EURO2008の準決勝、ドイツvsトルコは盛り上がった。)イスタンブールにはハンブルからの直行便で約3時間で行くことができる。



今まで数多くの国を訪れてきたが、(たぶん)イスラム教の国を訪れるのは初めて。ヨーロッパの国では、行くとこ行くとこ、まさに文字通りの色々な教会があるが、イスタンブールにはブルーモスクの名で親しまれるスルタンアフメット・ジャーミィやスュレイマニエ・ジャーミィ等、イスラム教の特徴的な建築物があり、イスタンブールが地理的にヨーロッパとアジアにまたがり、「ヨーロッパとアジアの架け橋」と言われるその所以を感じることができる。



アジアを中心とした、いわゆる新興国はそれ以上かも知れないが、イスタンブールに来てひさびさに感じたのが活気。空港の到着ロビー出口に、ごった返すタクシーの群れとクラクションと夏の暑さがとても印象的。街に数ヵ所あるバザールも品揃えが観光客向けのところはそうでも無いが、日常生活に密着した地元の人が通うようなところは、まさしくと言った感じの熱気。



今回、イスタンブールを訪れた期間がちょうど、イスラム教徒の断食の期間であるラマザンに辺り、トルコは他の中近東を代表とするイスラム教の国と比較して、あまり厳格では無い(観光客には影響無いし、そもそもイスラム教徒でも断食をしない人もいる。)らしいが、レストランでみんなで日没を待ち、何かの?合図と共に一斉に食事を始める姿や、芝生の上でイフタール(断食後の食事)を楽しむ家族連れの姿は、まるで何かの祭りの様である意味楽しそうでもあった。



今のヨーロッパから見ると、成長中でとても勢いがあるという印象があり、地理的にシリアの上にあったり何となく漠然としたイメージで語られることが多いであろうトルコ。他の都市や別の言葉で例えるのでは無く、イスタンブールはイスタンブールであり、やはりそこに行ってみないとそこのことは何も分からないなというのが改めての感想。今回、訪れたのはイスタンブールだけだが、トルコは面積的にも広く、他の都市もおそらく全く違った感じだと思うので、欧州在住時に限らず、定点観測も併せて是非ともまた訪れたい国である。

それにしても、オペレーションは最低だったがイスタンブール空港のトルコ航空のラウンジは凄まじく豪華だったなー