ブンデスリーガ50年目の今シーズン、我らがHSV(ハンブルガーSV)は創立125周年を迎える。最近知ったのだが、ユニフォームのエンブレムの上に☆を付けることができるのは、ブンデスリーガが1963年に創設されて以降、リーグ戦で3回以上優勝したチームのみ。20回優勝したクラブとしてバイエルンが☆4つ、5回優勝したクラブとしてグラッパとドルトムントが☆2つ、そしてブレーメン、シュツッツガルト、HSVが☆1つを掲げている。
サポーターとして、125年の伝統に恥じないパフォーマンスをシーズン通して、見せてくれることが唯一の望み。
ということで、シーズンチケット3シーズン目となる今年は、過去2シーズンを過ごした席に別れを告げ、同カテゴリーの中でよりピッチに近い席を確保することに成功。ホームベンチ側でゴール裏サポーターにも近いことから、前後左右どこを見ても厳ついサポーターだらけの素晴らしい島に陣取ることとなった。今後、ドイツ語で少しでも話せるようになれれば、それはそれは貴重な経験となることであろうが。
なでしこジャパンに感化されたのか、はたまたザンクトパウリ的なノリで考えてみたのか、シーズン前に北欧の無人島でサバイバルキャンプをトレーニングの一環として敢行したことからも分かるように、「気持ち」で何とかなると思っている。少なくとも、歴史ある名門クラブが開幕戦でしかも、入場後キックオフ前にやるようなことでは無い。常にチャンピオンズリーグに出るようなチームであるべきだという観点からね。
Stimmt.
開幕のスタメンは、秋めいたこの日の天気と前述の円陣等から、昨シーズン後半の残留争いのデジャブと思わずにはいられない、神アドラーを除いて去年と全く変わらず若いだけの全く頼り無いメンバー。途中から出て来た新戦力のRudnevsがポーランドリーグ得点王の片鱗を見せていたのが唯一の救いだが、パウリじゃないんだから、パスを敵に当てたり、ディフェンスラインで回すのに必ずワントラップ入れるのは勘弁してくれと。無人島でインサイド蹴っとけと。ただ、去年みたいに出しどころが無いときにキーパーまで下げる場面が無く、とりあえず前に行っていた点は大きな進歩かなと。あと、Aogoのフリーキックが相変わらず精度抜群なので、そこんとこ良く練習しておくように。
試合後は、珍しいぐらいの烈しいブーイング。そしてこの日、スタジアムの至る所で聞こえた言葉は、Van Der Vaart。
Aufstellung:
Adler -
Diekmeier
Bruma
Mancienne
Aogo-
Skjelbred
Westermann
Sala
Jansen-
Son-
Berg
Einwechslungen:
58. Tesche für Sala
70. Rudnevs für Son
70. Beister für Skjelbred
Reservebank:
Drobny (Tor)
Lam
Nörgaard
Ilicevic
Trainer:
Fink
しかし、できるキーパーは違うなと。前半終了間際の失点を防いだシーン。超至近距離から撃たれたにも関わらず、パンチングの瞬間に手の角度を変えて、ボールを中では無く外に弾いたプレーには痺れた。1対1の強さもそうだが、何よりも常にどっしりと構えてあたふたしないその姿がチームに与える安心感は凄まじい。実は、キーパーというポジションがHSVの長年の穴であった可能性も無きにしもあらず。アドラー、神認定。移籍金はゼロ。バイヤーの薬屋さんありがとう!
この日、決勝点に繋がるコーナーキックとフル出場で、ピッチの中で1番の輝きを見せていた清武を待ち伏せする為、初の出待ちを敢行。
早速、Mancienne登場。小学生ですか?と言わずにはおられないクリアーの延ばせなさ(特にヘディングは秀逸)は、ブンデス1部のセンターバックで使う選手では無いと思うのだが、足が速くてドリブルもそこそこ出来るので、たまに攻撃にいいアクセントになり、何故か結果的にミスが失点に繋がらないので将来の成長を期待して使ってしまうのも分からなくは無い。その後、Sonフンミンが出て来たと思った瞬間、昨シーズンの残留功労者であることを微塵も感じさせない、鬼の様な罵声をサポーターから浴びさせられ、自国のスポンサーを2社背負うのは大変だなと。
ニュルンベルクのKloseとPinolaは見れたが、残念がら清武出待ちは失敗。申し訳ない。次回、ハノーヴァーの酒井に突撃。
(という感じで、今シーズンはブログのテイストを変えて行きます。ご感想、ご要望、ご批判お待ちしております。)