2012年8月31日金曜日

ウォールストリート・ジャーナル式 経済指標 読み方のルールの書評

ウォールストリート・ジャーナル式 経済指標 読み方のルール
サイモン・コンスタブル=著 /ロバート・E・ライト=著/上野泰也=監訳/高橋璃子=訳
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欧州は、まだまだ休暇モードで市場も嵐の前の静けさといった感じだが、来週からの2012年後半戦に向けて(何をしている訳でも無いが)経済の動きを読む上では、こういったものも知っておく必要があるなと感じたので。


GDP(国内総生産)=C(個人消費)+I(投資支出)+G(政府支出)+NX(貿易収支)


GDPを構成する、其々4つの項目及びそれに分類されない「複合的指標」、「インフレその他の不安要素」の2つの項目について、それぞれ別セクションを設けて本当に知っておくべき50の指標を紹介する。


巻末にもあるが、あらゆる経済指標はGDPの動きにつながっている為、GDPが基本中の基本であり、如何に大切かということと、経済指標と言いながらも、50 ウェイトレス美人指数のようにやはり、いわゆる行動経済学的な視点も欠かせないんだなと。


44 小口投資家 「投資戦略」小口投資家が買っていたら売る


価格が上がりきって、賢明な投資家たちが引き上げはじめているところで、買いに出る。逆に下がりきってしまったところで、売ってしまう。小口投資家は本来動くべき方向とは逆のほうに向かって動いている場合が多いので、正反対の動きに出ればいい。


なるほど。



2012年8月30日木曜日

M&A新世紀 ターゲットはトヨタか、新日鐵か?の書評

M&A新世紀 ターゲットはトヨタか、新日鐵か?
岩崎 日出俊
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キリンとサントリーの合併、ミタルのアルセロール買収等、国内及び海外の主要なM&Aの事例について簡単な言葉で書かれており、日本という視点から、M&Aを中心として世界がどのような潮流にあるのかを知ることができる。


ダイキン工業は米国の家庭用エアコン首位、グッドマン・グローバル(テキサス州)を約3000億円で買収する。


という観測報道が今日(29日)の日経朝刊で伝えられ、ダイキン工業が米国の家庭用エアコン首位、グッドマン・グロバールを国内の製造業では今年最大規模の37億ドル(2960億円)で買収することが29日の夕方、正式に発表された。


本件は財務内容等、詳細は分からないが記事を見る限り、JT(日本たばこ産業)によるRJRインターナショナルの買収を例にして挙げられている「戦略的」であるM&Aと評価される類のものであると個人的には思うが、買収資金の捻出に向け、大型の増資を行なうとの懸念があり、株価は朝方に約9%安の1960円(189円安)まで急落したという。(終値は2073円(76円安)


その後、大引け後に出された開示資料で増資は行なわない旨が明記された為、明日の株価は急反発との見方が少なくないらしいが、いい加減こういうのは止めたらどうか。


どうして開示の前に、ウソかホントか分からない中途半端な憶測記事が出るのだろう。もし、本当に明日は大幅に反発するとしたら、今日売って損した「個人」投資家は一体何なんだろう。


市場が公平じゃ無くないすか?記事が出て破談になったりした(らしい)例もあるし。


下記は、内容メモ。


2006年から2007年にかけて日本中が大騒ぎした三角合併を恐れるあまり、日本が株式の持ち合い強化等、間違った形で買収防衛策に走った結果、株価が大きく下落して買収されやすくなった。外資にとって自分たちの株式は貴重なもので、その株式を安易に使って闇雲に三角合併に走ることなどありえない。



2012年8月27日月曜日

ユーロ・リスク

ユーロ・リスク (日経プレミアシリーズ)
白井 さゆり
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EU(欧州連合)を構成する27ヵ国のなかで、域内共通通貨「ユーロ」を採用している17ヵ国[1]を、「国家の債務返済能力」(政府債務残高の対GDP比)と「純対外債務規模」(純対外資産残高のGDP比)の2つの指標から、財政危機に陥るリスクという観点で、「高リスク」「中リスク」「低リスク」の3つのリスク・グループに分類する。


2010年のデータを用いた分類によると、


高リスク・グループとしてギリシャ、アイルランド、ポルトガル、スペイン。


低リスク・グループとして、ドイツ、フランス、オーストリア、オランダ、フィンランド、ルクセンブルクとなる。


まず、「欧州財政危機」とは、イギリスなどを含むEU(欧州連合)の枠組みでは無く、そのなかでも実はユーロを使用している国で発生している問題であることを改めて理解することができる。そして、その「17ヵ国を1つひとつ理解していくのでは気が遠くなるほどの時間がかかるので、もっと簡潔にユーロの実情をつかめる方法」として、上記3つのグループに分けてみていくことを提示しているが、結果として1つひとつの国の実情をざっくり掴むには非常に適した内容であった。(2011年6月11日初版で、最新の情勢はキャッチアップできていないが、大勢には影響無い。)


今おこなわれている様々な支援プログラムはお金をあげている訳では無く、結局のところ借金であり、それぞれの国の成長性(GDP)と、歳出削減を含めた債務返済能力以外の何ものでも無いことが良く理解できた。


1.ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オーストリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、フィンランド、アイルランド、ギリシャ、ポルトガル、キプロス、マルタ、スロベニア、スロバキア、エストニア



2012年8月26日日曜日

2012/13シーズン HSVvsニュルンベルク観戦記(清武出場試合)



ブンデスリーガ50年目の今シーズン、我らがHSV(ハンブルガーSV)は創立125周年を迎える。最近知ったのだが、ユニフォームのエンブレムの上に☆を付けることができるのは、ブンデスリーガが1963年に創設されて以降、リーグ戦で3回以上優勝したチームのみ。20回優勝したクラブとしてバイエルンが☆4つ、5回優勝したクラブとしてグラッパとドルトムントが☆2つ、そしてブレーメン、シュツッツガルト、HSVが☆1つを掲げている。



サポーターとして、125年の伝統に恥じないパフォーマンスをシーズン通して、見せてくれることが唯一の望み。

ということで、シーズンチケット3シーズン目となる今年は、過去2シーズンを過ごした席に別れを告げ、同カテゴリーの中でよりピッチに近い席を確保することに成功。ホームベンチ側でゴール裏サポーターにも近いことから、前後左右どこを見ても厳ついサポーターだらけの素晴らしい島に陣取ることとなった。今後、ドイツ語で少しでも話せるようになれれば、それはそれは貴重な経験となることであろうが。



なでしこジャパンに感化されたのか、はたまたザンクトパウリ的なノリで考えてみたのか、シーズン前に北欧の無人島でサバイバルキャンプをトレーニングの一環として敢行したことからも分かるように、「気持ち」で何とかなると思っている。少なくとも、歴史ある名門クラブが開幕戦でしかも、入場後キックオフ前にやるようなことでは無い。常にチャンピオンズリーグに出るようなチームであるべきだという観点からね。



Stimmt.



開幕のスタメンは、秋めいたこの日の天気と前述の円陣等から、昨シーズン後半の残留争いのデジャブと思わずにはいられない、神アドラーを除いて去年と全く変わらず若いだけの全く頼り無いメンバー。途中から出て来た新戦力のRudnevsがポーランドリーグ得点王の片鱗を見せていたのが唯一の救いだが、パウリじゃないんだから、パスを敵に当てたり、ディフェンスラインで回すのに必ずワントラップ入れるのは勘弁してくれと。無人島でインサイド蹴っとけと。ただ、去年みたいに出しどころが無いときにキーパーまで下げる場面が無く、とりあえず前に行っていた点は大きな進歩かなと。あと、Aogoのフリーキックが相変わらず精度抜群なので、そこんとこ良く練習しておくように。



試合後は、珍しいぐらいの烈しいブーイング。そしてこの日、スタジアムの至る所で聞こえた言葉は、Van Der Vaart




Aufstellung: 


Adler - 

Diekmeier

Bruma

Mancienne 

Aogo- 

Skjelbred 

Westermann 

Sala

Jansen- 

Son- 

Berg




Einwechslungen: 
58. Tesche für Sala
70. Rudnevs für Son
70. Beister für Skjelbred



Reservebank: 
Drobny (Tor)

Lam

Nörgaard

Ilicevic


Trainer: 
Fink



しかし、できるキーパーは違うなと。前半終了間際の失点を防いだシーン。超至近距離から撃たれたにも関わらず、パンチングの瞬間に手の角度を変えて、ボールを中では無く外に弾いたプレーには痺れた。1対1の強さもそうだが、何よりも常にどっしりと構えてあたふたしないその姿がチームに与える安心感は凄まじい。実は、キーパーというポジションがHSVの長年の穴であった可能性も無きにしもあらず。アドラー、神認定。移籍金はゼロ。バイヤーの薬屋さんありがとう!



この日、決勝点に繋がるコーナーキックとフル出場で、ピッチの中で1番の輝きを見せていた清武を待ち伏せする為、初の出待ちを敢行。

早速、Mancienne登場。小学生ですか?と言わずにはおられないクリアーの延ばせなさ(特にヘディングは秀逸)は、ブンデス1部のセンターバックで使う選手では無いと思うのだが、足が速くてドリブルもそこそこ出来るので、たまに攻撃にいいアクセントになり、何故か結果的にミスが失点に繋がらないので将来の成長を期待して使ってしまうのも分からなくは無い。その後、Sonフンミンが出て来たと思った瞬間、昨シーズンの残留功労者であることを微塵も感じさせない、鬼の様な罵声をサポーターから浴びさせられ、自国のスポンサーを2社背負うのは大変だなと。

ニュルンベルクのKloseとPinolaは見れたが、残念がら清武出待ちは失敗。申し訳ない。次回、ハノーヴァーの酒井に突撃。

(という感じで、今シーズンはブログのテイストを変えて行きます。ご感想、ご要望、ご批判お待ちしております。)


2012年8月25日土曜日

ブンデスリーガ(HSV)2012/13シーズン開幕

昨シーズン覇者ドルトムントとブレーメンの一戦を皮切りに、50年目のブンデスリーガ、HSV創設125年のシーズンが開幕する。

●2007/08シーズン 4位

●2008/09シーズン 5位

●2009/10シーズン 7位

●2010/11シーズン 8位

●2011/12シーズン 15位

ハンブルク生活5年目。シーズンチケット3シーズン目。熱を挙げれば挙げる程、チームの成績は下降線を辿ることこの上無いが、上がりはすれど下がりは無い。

マイスターとは言わない迄も、CL出場圏内の4位を目指してブンデスリーガの日本選手全盛の中、韓国推しを唯一ひた走る我らがHSVをこよなく愛する稀有な皆さん(いるのか?)の為、面白可笑しく適当な感じで、引続きホームゲームを中心にHSVを現地よりレポートしていきたいと思う。

そして、今シーズンは初の試みとして暇と時間が許す限り、アウェイチーム日本人選手の出待ちを敢行したい。

Sp.DatumHeimGast
1.Sa, 25.08.2012, 15:30Hamburger SV  1.FC Nürnberg
2.Sa, 01.09.2012, 15:30Werder Bremen  Hamburger SV
3.So, 16.09.2012, 17:30Eintr. Frankfurt  Hamburger SV
4.Sa, 22.09.2012, 15:30Hamburger SV  Bor. Dortmund
5.Mi, 26.09.2012, 20:00Bor. M'gladbach  Hamburger SV
6.Sa, 29.09.2012, 15:30Hamburger SV  Hannover 96
7.Sa, 06.10.2012SpVgg Greuther Fürth  Hamburger SV
8.Sa, 20.10.2012Hamburger SV  VfB Stuttgart
9.Sa, 27.10.2012FC Augsburg  Hamburger SV
10.Sa, 03.11.2012Hamburger SV  Bayern München
11.Sa, 10.11.2012SC Freiburg  Hamburger SV
12.Sa, 17.11.2012Hamburger SV  1.FSV Mainz 05
13.Sa, 24.11.2012Fortuna Düsseldorf  Hamburger SV
14.Mi, 28.11.2012Hamburger SV  FC Schalke 04
15.Sa, 01.12.2012VfL Wolfsburg  Hamburger SV
16.Sa, 08.12.2012Hamburger SV  1899 Hoffenheim
17.Sa, 15.12.2012Bayer Leverkusen  Hamburger SV
18.Sa, 19.01.20131.FC Nürnberg  Hamburger SV
19.Sa, 26.01.2013Hamburger SV  Werder Bremen
20.Sa, 02.02.2013Hamburger SV  Eintr. Frankfurt
21.Sa, 09.02.2013Bor. Dortmund  Hamburger SV
22.Sa, 16.02.2013Hamburger SV  Bor. M'gladbach
23.Sa, 23.02.2013Hannover 96  Hamburger SV
24.Sa, 02.03.2013Hamburger SV  SpVgg Greuther Fürth
25.Sa, 09.03.2013VfB Stuttgart  Hamburger SV
26.Sa, 16.03.2013Hamburger SV  FC Augsburg
27.Sa, 30.03.2013Bayern München  Hamburger SV
28.Sa, 06.04.2013Hamburger SV  SC Freiburg
29.Sa, 13.04.20131.FSV Mainz 05  Hamburger SV
30.Sa, 20.04.2013Hamburger SV  Fortuna Düsseldorf
31.Sa, 27.04.2013FC Schalke 04  Hamburger SV
32.Sa, 04.05.2013Hamburger SV  VfL Wolfsburg
33.Sa, 11.05.2013, 15:301899 Hoffenheim  Hamburger SV
34.Sa, 18.05.2013, 15:30Hamburger SV  Bayer Leverkusen

ということで、昨シーズンまでの中心選手であるヤロリム、ペトリッチ、ゲレーロが抜けたまま、まともな補強ができていない為、如何にも頼り無いことこの上無いが、これから34試合を共に戦っていく、メンバーをおさらいしておく。現時点での新戦力は、次の通り。

●Rene Adler

レーマン後のドイツ代表の正GKを一時掴み掛けるも怪我で戦線離脱。心機一転、チームと共に再起を掛ける。

●Paul Scharner

プレミアリーグで6シーズンを過ごし、オーストリア代表として40試合のキャップを持つディフェンダー。合流早々、早速怪我して治療中。

●Milan Badelj

ディナモ・ザグレブの主将として活躍する中盤の若手。活躍し過ぎて、CL予選出場の為、チームへの合流が遅れる。

●Artjoms Rudnevs

昨シーズン、ポーランドリーグ得点王のラトビア代表ストライカー。レヴァンドフスキ並みの活躍が期待されるも、未だその片鱗を見せず。

Nr.Name
Bundesliga-

Spiele


Bundesliga-

Tore

Geb.datum
1Jaroslav Drobny151018.10.1979
12Tom Mickel0019.04.1989
15Rene Adler138015.01.1985
30Sven Neuhaus3004.04.1978
2Dennis Diekmeier62020.10.1989
3Michael Mancienne16008.01.1988
4Heiko Westermann2262014.08.1983
5Jeffrey Bruma22213.11.1991
6Dennis Aogo119114.01.1987
17Zhi Gin Lam7004.06.1991
20Paul Scharner0011.03.1980
23Slobodan Rajkovic16103.02.1989
34Muhamed Besic3010.09.1992
37Janek Sternberg0019.10.1992
7Marcell Jansen1782104.11.1985
8Tomas Rincon64013.01.1988
11Ivo Ilicevic681014.11.1986
13Robert Tesche98727.05.1987
14Milan Badelj0025.02.1989
18Tolgay Arslan13116.08.1990
21Maximilian Beister2006.09.1990
22Jacopo Sala13105.12.1991
25Per Skjelbred8016.06.1987
44Gojko Kacar1081326.01.1987
10Artjoms Rudnevs0013.01.1988
16Marcus Berg43517.08.1986
40Heung Min Son40808.07.1992

HSV公式サイトによると、開幕戦のスタメン予想は、


HSV: Adler - Diekmeier, Bruma, Mancienne, Aogo - Westermann, Skjelbred - Sala, Jansen - Son - Berg - Trainer: Fink
Club: Schäfer - Chandler, Klose, Marcos Antonio, Pinola - Balitsch, Simons - Kiyotake, Gebhart, Esswein - Polter - Trainer: Hecking

アドラー以外、去年の最後ら辺のメンバーと変わんねーじゃんorz