2012年2月14日火曜日
Alstereisvergnügen 2012
1997年以来、17年ぶりのAlstereisvergnügen。
説明しよう。
Alster = ハンブルクの美し過ぎる景観の中心、市民が愛するアルスター湖
eis = 氷
vergnügen = 楽しみ、喜び
ということで、HSVとザンクトパウリのハンブルクダービーと並び、ハンブルク滞在中に是非とも経験しておきたい待望のイベントAlstereisvergnügenが開催された。氷点下が続き、アルスター湖の氷の厚さが20cmとなったときにのみ開催され、今年の場合、金、土、日の3日間で延べ100万人とも言われる人が、ただ氷の上に乗るという至極単純なイベント。前回開催された1997年は氷の上に温かいワインやソーセージ等の屋台が出たそうだが、今年は凍り方が甘いとのことで屋台は氷の上では無く、湖の周りでの出店となった。人大杉。
ハンブルクに来て、今年で5回目の冬となるが、昨今の暖冬もあり、基本的に雪が降るようなことはほとんど無く、思われている程、寒くは無いのだが、異様に寒かった2年前の冬、雪も降るわ、気温も低いわで鬼のように寒かったのだが、そのときは官から公式なお達しが出ず、みな勝手連的に氷の上に繰り出し、今か今かとAlstereisvergnügenの開催を待ったものだが、その週末がピークとなり、結局その年の開催は無かった。このときの苦い経験が、今回の官の迅速な意思決定を促したのは想像に容易いが、実際、今年もこの週末を境に気温が上昇し、アルスター湖の氷は烈しく溶け始めている。
人大杉。
ハンブルクに来て4年が経過し、本当に色々なことを学ばせてもらっているが、歴史も文化も何もかも前提条件が全く異なるが、日本だったらどうなるだろうなぁと想像し、例えば自分がハンブルクに来たその年の冬にAlstereisvergnügenが開催されたとして、今回のようにドイツ人と同じようにエンジョイできただろうかなぁと。人生をエンジョイするという観点から見たときに、日本に居たときとは明らかに価値観が変わったなぁと思う、今日この頃である。
単に、自分がミーハーであるという点は否めないが、人大杉。
残すは、1982/83シーズン以来となる、HSVのマイスターシャーレ獲得のみだ。キリッ。
2012年2月13日月曜日
ザンクトパウリvsボーフム(乾出場試合)観戦記
日本から旅行で来られている、ツイ友の@syu0724さんにお誘い頂き、久しぶりにザンクトパウリのホームゲームへ。お分かりになる方は、お分かりになり且つかなり衝撃的な映像であろうが、終にザンクトパウリ名物の掘っ立て小屋が消滅していた。昨年、バックスタンドを改装したばかりだが、来シーズンに向けてメインスタンドも改装し、更なるキャパアップを図るとは聞いていたが、何とも寂しいことこの上無い。
無味無臭で有名な?我らがハンブルガーSVとは一線を画し、味付き臭い付き(濃厚過ぎる)のザンクトパウリはいつ来ても世界に1つだけの烈しい個性に飛んでおり、訪れる度にいつも感心せざるを得ないのだが、サッカーそのものは別にして、このように魅力的なクラブの作り方の教えを是非とも乞いたいものである。
ゲームが始まる時点で、ザンクトパウリはトップまで僅差の5位。1位と2位、3位と4位の直接対決となった今節は、シーズン終盤の昇格戦線に向けての非常に重要な試合となった。前半あっさりと、ボーフムに先制点を許し、この日のハンブルクの空模様と同じく、雲行き怪しい試合展開となったが、前半中に追いつき、後半終了間際に逆転。結果だけ見ると素晴らしいことこの上無いのだが、お寒いのはこの日の天気だけでは無く、その試合内容。これぞ正しくドイツサッカー、フィジカル勝負で「点が入ったのは運ですか?」と言わざるを得ず、何でザンクトパウリが勝ったのか全く説明が付かないのだが、その中でも両チーム共に気持ちが入っていることは十二分に感じられ、2部であることを踏まえると、十分に見れるなかなか面白い試合であった。
さて乾であるが、個人的に今までの日本サッカーで衝撃を受けたのは、オシム時代のジェフ千葉と、セクシーフットボールの野洲。彼のプロデビュー戦、三ツ沢での横浜ダービーを観戦したのは記憶に新しいが、この日、一緒に入場してきた女の子がちょっと大きかったので、ドイツのピッチ上での乾の小ささが助長された。パスが繋がらずフィジカルが大きな要素を占める2部で結果を出すのは、簡単なことでは無いと思うが、ゴール前で前を向いた場面で自分で勝負していく場面がほとんど見られなかったので、もっとエゴを出して積極的に行って欲しいなと感じた。
この日の試合前、アップのときに例によって手を振ってもらった。
香川に負けずに、烈しく頑張れ!応援してます。
2012年2月10日金曜日
Football Money League 2011
今年で15回目を数える、ヨーロッパのクラブ売上高上位トップ20ランキング、
Deloitte Football Money League 2011[1]
がデロイトより発表された。
(€M)
1 Real Madrid 479.5
2 FC Barcelona 450.7
3 Manchester United 367.0
4 Bayern Munich 321.4
5 Arsenal 251.1
6 Chelsea 249.8
7 AC Milan 235.1
8 Internationale 211.4
9 Liverpool 203.3
10 Schalke 04 202.4
11 Tottenham Hotspur 181.0
12 Manchester City 169.6
13 Juventus 153.9
14 Olympique de Marseille 150.4
15 AS Roma 143.5
16 Borussia Dortmund 138.5
17 Olympique Lyonnais 132.8
18 Hamburger SV 128.8
19 Valencia 116.8
20 Napoli 114.9
各クラブの売上高をざっくり、Matchday revenue(入場料収入)、Broadcastrevenue(放映権料)、Commercial revenue(スポンサー料、グッズ収入)の3つに区分し、ランクインした各20クラブにつき、前年との比較等が細かく記載されている。通常の営業活動から稼ぐ力にフォーカスする為、支出(利益)は無視して売上に特化しているとのこと、全面的にagree。
Whilst there are a number of non-financial methodsthat can be used to determine a clubs’ relative size– including measures of attendance, fanbase, broadcastaudience, or on-pitch success – we focus on clubs’ability to generate revenue from day to day footballoperations. We therefore rank clubs based on themoney coming in. We do not consider a club’s budgetfor outgoings, what someone might pay to buy or investin a club or owner wealth.
Matchday revenue is largely derived from gate receipts(including season tickets and memberships). Broadcastrevenue includes revenue from both domestic andinternational competitions. Commercial revenue includessponsorship and merchandising revenues.
まともに目を通したのは今回が初めてだが、このクラスになるとキャパ何万人という素晴らしいスタジアムを毎試合ほぼ満員にしているので(イタリアは除く)、国内のリーグ戦から得られる収入にそう大きな変化は無いだろうから、やはりチャンピオンズ・リーグ(ヨーロッパ・リーグ)に出て、できるだけ勝ち進み、入場料収入と放映権料(分配金含む)を得、それによるブランド向上"からの"スポンサー料、グッズ収入のアップがキーだということが、ランキングされた20クラブの中で唯一、ヨーロッパの舞台を踏めず、昨年の13位から5つ順位を落として18位に甘んじたドイツ有数のビッグクラブ、我らがHamburger SVの数字を見ていて良く分かった。
ちなみに、この20クラブの内、14クラブのスタジアムには行った。。。
2012年2月8日水曜日
大前研一通信2012年2月号
11年11月末の「大阪ダブル選挙」で、橋下徹新大阪市長が誕生した。「大阪都構想」はこの国のかたちをどう変えるのか。さらに教育改革、税制度改革、衆議院選挙まで、2人の論客が、明日の日本を語り尽くす。
ということで、PRESIDENT誌(2012年2.13号)に大前研一さんと橋下徹市長の対談が掲載されていた。いわゆる大阪都構想について、今までキャッチアップできていなかったので、ざっくりと理解しておきたい。
橋下市長は、「次回の総選挙の争点は消費税などではなく道州制、国家の統治機構の転換だ」、という主旨の発言をされ、大阪都構想を、「関西州、道州制に向けたワンステップ」と捉えている。
産業基盤を担う道州レベル(大阪都、大前さんは京都と合併し「本京都」、そして「関西道」)と、生活基盤を担う基礎自治体レベル(大阪都886万人を一自治体30万人で約30の基礎自治体)を主体とし、具体的施策を進めていく。「関西道」のような広域行政体が誕生すれば、約1兆ドル規模になり、国家単位で言えば、メキシコ、オランダ、韓国並みの大きさになるという。
大前さんは、道州レベル、基礎自治体レベル其々が目的、財源、人材育成という3つの観点から何をすべきかを示されているが、今回の対談を読んで、「日本の国の形、統治機構を変える」という言葉からも分かるように、橋下市長は具体的な施策云々よりも、日本のシステムそのものを変えることに重点を置かれていることがよく理解できた。
と同時に、この言い回しが気に入った。
「次の衆議院選挙が消費税を3%、5%上げるかどうかが争点のショボイ選挙になったら意味がないんです。」
1.http://president.jp/articles/-/5489
2012年2月6日月曜日
官邸崩壊
官邸崩壊 (幻冬舎文庫)
上杉 隆 
権力闘争の普遍性。
著者である、上杉隆さんを応援させて頂く意味も込めてメルマガを購読しているが、本著は安倍政権の誕生から、辞任まで、其々の局面で誰がどのような意図を持ってどう動いたのかが時系列的に記され、マスコミというフィルターを通して当時を知る自分にとって、非常に興味深く、そして面白く読める。
日本の政治は、一筋縄では行かないなと、残念ながらとてもネガティブに感じてしまったというのが率直な感想。
2012年2月5日日曜日
【2011/2012シーズン】HSVvsバイエルン・ミュンヘン(宇佐美出場試合)観戦記
小便小僧の放水が止まり、ウクライナをはじめとして180人以上が亡くなる程、記録的な寒波が到来しているヨーロッパだが、シーズン後半戦の開幕ゲームでドルトムントに対しまさかの大敗を喫し、地元のマスコミ含め、大丈夫か?という空気が流れたものの、先週のアウェイ、ベルリン戦の勝利で直ぐに立て直した我らがHSV。今週は、年に1度のビッグゲーム、憎き巨人(色んな意味で)泣く子も黙るバイエルン・ミュンヘンをホームに迎えての一戦。この日は、土曜夜の開催となった為、マイナス10度以下という予報もあり、過去最寒の中での観戦が予想されたが、スタジアムの温度計によれば、マイナス4度に留まり(本当か?)、2年前のブレーメン戦マイナス8度という公式記録は破られなかった。
前回のドルトムント戦、中盤が全く以てザルだったので、ヤロリムを入れればそこそこ改善できるんじゃないかと思っていたが、さすが名将Fink。早速、ベルリン戦で、ひさしぶりのスタメン復帰となり、試合は見ていないが、きちんと結果を出したようで、この日もスタメンとなった。Bild誌のデータによると、途中交代にも関わらず、チーム3位の11.3km走っており、まだまだやれるなと。
前半スタートから全体的にポジションを高めに保ち、バイエルンに対して押し込むことができていたが、期待のチェルシー組、弱冠二十歳のイタリア人Salaの初ゴールはノイアーも天を仰ぐ程?の美しきダイレクトボレーで待望の先制点。前半を1vs0で終えた。
| SPIELER | LAUFWEG/KM | KM/H Ø | KM/H MAX | SPRINTS |
|---|---|---|---|---|
| Marcell Jansen | 11,9 | 7,63 | 31,1 | 20 |
| Jacobo Sala | 11,8 | 7,56 | 28,91 | 29 |
| David Jarolim | 11,3 | 7,38 | 27,22 | 17 |
| Dennis Aogo | 10,9 | 6,98 | 32,51 | 18 |
| Dennis Diekmeier | 10,8 | 6,95 | 32,29 | 14 |
| Heiko Westermann | 10,2 | 6,55 | 27,32 | 10 |
| Paolo Guerrero | 10,1 | 6,52 | 28,3 | 26 |
| Slobodan Rajkovic | 10,1 | 6,48 | 27,07 | 7 |
| Tomas Rincon | 9,1 | 7,27 | 31,03 | 12 |
| Mladen Petric | 8,6 | 7,31 | 28,62 | 11 |
| Jaroslav Drobny | 5,0 | 3,2 | 22,54 | 0 |
ついでに、バイヤンのデータも貼っておくが、ゴール前に怒涛のように突っ込んでくる印象があるので、ミューラーってやっぱ結構走ってんだなぁと。
| SPIELER | LAUFWEG/KM | KM/H Ø | KM/H MAX | SPRINTS |
|---|---|---|---|---|
| Thomas Müller | 12,1 | 7,81 | 29,99 | 19 |
| Bastian Schweinsteiger | 11,7 | 7,56 | 29,92 | 13 |
| Franck Ribéry | 10,9 | 6,98 | 30,24 | 20 |
| Arjen Robben | 10,8 | 6,98 | 31,75 | 16 |
| Philipp Lahm | 10,8 | 6,91 | 29,74 | 18 |
| Jerome Boateng | 10,7 | 6,88 | 29,95 | 14 |
| Mario Gomez | 10,3 | 6,62 | 28,3 | 14 |
| Holger Badstuber | 10,0 | 6,41 | 28,69 | 11 |
| Toni Kroos | 7,6 | 7,13 | 28,26 | 6 |
| Anatoliy Tymoshchuk | 6,8 | 6,7 | 28,15 | 13 |
| Manuel Neuer | 5,6 | 3,6 | 26,64 | 1 |
後半に入り、ゲーム内容的には勝ってもおかしくなかったが、1番下の子が未だHSVファンらしい、我らが元ハンブルガー、途中出場のオリッチに絵に描いたように決められ、今シーズンのバイエルン戦は最低限の結果、1vs1のドローとなった。ちなみに、個人的にはあくまでも勝ちを求めていたのだが、交代の仕方、試合終了の瞬間の雰囲気から察するに、この日はドローでも十分だったようだ。先日、footballista誌でチームとして、今年はヨーロッパリーグ圏内を目標としていることを初めて知ったが、先を見て、この日は引き分けで良いとされ、その意思が統一されているという点では、いいのでは無いか。
交代直後の失点シーンでのクリアーミスと、ノイアーとの1対1を外した孫興民は、烈しく頑張れ!
とういことで宇佐美であるが、この日は何とベンチ入りしていたようだが、そのようなことは露にも思わず、完全にノーマーク。大変申し訳ない。これから、カップ戦が入って試合が立て込んでくるので、必ずチャンスはあるはず。応援してます。
2012年2月2日木曜日
2012年1月を振り返る
2012年の目標(期限:4月末迄)
1.4.29ハンブルクマラソンでサブ4達成。
昨年の大会で、初マラソン完走を果たしたもののタイムは正直イマイチ。月間走行距離250kmをアクションプランとし、何とかサブ4を達成したい。
⇒〇 月間走行距離134.5km。稼働日が少なかったことと、今迄そんなに走ってなかったところから、急にやり過ぎると怪我をしてしまう恐れがある点を考慮すると、十二分に合格点と言えよう。2月からは、レースまで3ヵ月を切った中での戦いとなるが、とりあえず2月については細かいことはあまり気にせず、兎に角250kmを走り抜きたい。
2.日常会話レベルのドイツ語を習得する。
今年こそは本気出す。語学は短期集中。1日3時間(通勤1時間含む)をドイツ語に費やし、単語集1冊と文法書1冊、ラジオ講座半年分、Themen1を終え、簡単な会話をできるようにする。
⇒× 不退転の決意でスタートするも、文字通りの3日坊主で終わってしまった。一応、通勤の車の中ではラジオ講座を欠かさず聞いたので、それだけでも一歩前進したと捉えよう。兎に角、時間を作り出し、ドイツ語に取り組むべし。少しでもチョン・テセを見習ってみろと、自分に烈しく言い聞かせたい。
3.Financial TimesとEconomistを読む。
英語だけで無く、何かと注目されるであろう今年のヨーロッパに住んでいるものとして、キャッチアップし且つブログ等を通して発信していきたい。Financial Timesは、1面とAnalysisを毎日、出社前に必ず、EconomistはカバーストーリーとEditor's Highlightsを時間を見つけて必ず読む。
⇒△ Financial Timesは、ほぼ毎日読むことが出来且つ、思っていたよりも結構読めることが分かったので、感覚としては非常にポジティブ。Economistには、ほとんど手を付けることができなかったので、毎日きちんと早起きして机に向かうことで時間を確保していきたい。
ちなみに過去は、ほぼ毎日と言っていい程、酒を飲んでいたが、年が明けてドイツに戻って来てから平日、月曜から木曜は一滴も酒を飲んでいない。(金曜、休日は、しこたま飲んでいるのだが。)
持ち前の気合だけで、1月よりも少しでも上を目指して、2月もひたすら突っ走って行きたいと思う。
2012年2月1日水曜日
ポートフォリオ2012年1月末
2011年の貿易収支が31年ぶりの赤字となり、良いか悪いかは定かで無いが、1つの大きな転換点となるであろう2012年1月。年末年始に現在の状況を棚卸し、改めてスタートした投信積立は全額、新興国株式クラスを購入。年が明けて、世界的な株高傾向にあり、2011年7月以来、久しぶりに外国株式クラスの損益がプラスとなり(他は依然として真っ赤)、投資に関して気持ち若干明るめだが、短期的な上げ下げには一喜一憂せず、ながーい目でコツコツとインデックス投資を続けていきたい。
ここが底で、円安に向かっていくのかどうか?果たして。
財務省が25日発表した貿易統計速報(通関ベース)によると、2011年の日本の貿易収支は2兆4927億円の赤字と、通年では31年ぶりのマイナスに転落した。東日本大震災や世界経済の減速、歴史的な円高などを背景に輸出が減少した一方、原子力発電を代替する火力発電向け液化天然ガスや原油などの輸入が急増した。12月は2051億円の赤字で、赤字は3カ月連続となった。[1]
1.http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LYBSPY1A1I4H01.html












