2012年1月30日月曜日

ザルツブルク・モーツァルト週間MOZART WOCHE2012



NHKでニューイヤーコンサートを見ていて、ウィーン・フィルに行きたいなぁと、ふと思い、ドイツに戻った後、調べていたら、モーツァルトが生まれた音楽の都、オーストリアのザルツブルクでモーツァルト週間という毎年恒例のイベントが開かれ、その中で、内田光子さんとウィーン・フィルの演奏があることを知り、即チケットを獲って行ってきた。



ザルツブルクでは、夏にザルツブルク音楽祭というセレブ感たっぷりの世界でも指折りの音楽祭が開かれ、タキシードにイブニングドレスなど相の当にフォーマルな空間となるらしいが、この日の会場も、ベルリン・フィルを含めて少なくとも今まで自分が行ったことのあるコンサートの中では最もフォーマルな感じがした。ヨーロッパの歴史ある、「大人の」社交場というものを垣間見たような気がする。



内田光子さんのコンサートは、幸運にもこれで3回目となるが、素人であることを恐れずに言うと、全身全霊、身体全体で弾かれて生まれるメロディーは本当に素晴らしく、今回も、予習の為にiTunesで演奏されるモーツァルトのCDをダウンロードして何度か聴いて行ったのだが、内田さんの生のピアノを聴いた後で、改めて聴いてみるとCDのメロディーが非常にチープに聞こえる。

(と、素人ながらに精一杯、背伸びして表現してみました。非礼御無礼お許し下さい。)



後から知ったのだが、この日の指揮者であるピエール・ブーレーズという方が御年86歳のこれまた超大物で、モーツァルトが生まれた町で、間違い無く世界トップクラスのモーツァルトを聴く(会場含めて、雰囲気も最高!)という贅沢この上無い体験ができて、本当に幸せだなと身に染みて感じた。

恒様が昔、レッドブルク・ザルツブルクに居て、どうのこうのなんてーのはどうでもいーわ

指揮者: Pierre Boulez

Mitsuko Uchida, Piano
Renée Fleming, Soprano
Thomas Hamspson, Baritone
Gidon Kremer, Violin
Yuri Bahmet, Viola
Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien

プログラム:

Arnold Schönberg: Begleitmusik zu einer Lichtspielszene op.34
Wolfgang Amadeus Mozart: Konzert für Klavier und Orchester, F-Dur, KV 459
Arnold Schönberg: Konzert für Klavier und Orchester, op. 42
Igor Strawinsky: Pulcinella



2012年1月16日月曜日

【2011/2012シーズン】HSVvsドルトムント(香川出場試合)観戦記


ブンデスリーガ冬季中断後初戦は、ドルトムントとの一戦。

前半戦、Fink監督就任後7戦無敗といい形で中断期間に入り、それなりに内容も伴った試合が多かったので、あわよくば勝利、最低でも引き分けを、と意気揚々とスタジアムへと向かったが、結果はご存知の通り、1vs5の敗戦。ゲレーロがホーム4試合連続ゴールを決めたのが唯一の救いだが、(見てない。)上記7戦無敗の期間、所謂上位陣との対戦が無かったという事実を突きつけられる結果となった。

内容も、中盤がザルで以前のHSVに戻ったような非常に残念な試合で、あたしはこの日のゲームで、今シーズンのマイスターを諦めた。次のアウェイでのヘルタ戦、そしてホームのバイエルン戦がマジ鍵やな。

香川お疲れ。よかったよ、、、


2012年1月8日日曜日

ドイツハンブルク生活5年目、2012年の目標

あけましておめでとうございます。


2012年は、ドイツ生活も5年目に突入し一応、ラストイヤーという前提で帰国後を意識し、不退転の決意で前進していきたいと思っております。


(2010年目標振り返り


(2011年目標振り返り


2012年の目標(期限:4月末迄)


1.4.29ハンブルクマラソンでサブ4達成。


昨年の大会で、初マラソン完走を果たしたもののタイムは正直イマイチ。月間走行距離250kmをアクションプランとし、何とかサブ4を達成したい。


2.日常会話レベルのドイツ語を習得する。


今年こそは本気出す。語学は短期集中。1日3時間(通勤1時間含む)をドイツ語に費やし、単語集1冊と文法書1冊、ラジオ講座半年分、Themen1を終え、簡単な会話をできるようにする。


3.Financial TimesとEconomistを読む。


英語だけで無く、何かと注目されるであろう今年のヨーロッパに住んでいるものとして、キャッチアップし且つブログ等を通して発信していきたい。Financial Timesは、1面とAnalysisを毎日、出社前に必ず、EconomistはカバーストーリーとEditor's Highlightsを時間を見つけて必ず読む。


今年は、今までのToDoリスト的な目標の立て方では無く、プライオリティを意識し且つ、短期的に結果が求められる項目があったので、変則的にまず4月末迄と期間を設定した形での目標設定とした。何よりも先ずドイツ語がトップ・プライオリティなので、とにかくこれに集中し、達成した上、5月以降は会計の勉強をやりたいなと考えている。


今年も、よろしくお願いします。



2012年1月7日土曜日

日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 もう代案はありません

日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 もう代案はありません
藤沢数希
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ブログ「金融日記」の藤沢数希さんの著書。1冊で重要な問題を網羅できて、本質的なことを理解できて、かつ、やさしく読める本とされ、事問題と絡めながら、サクッと経済のエッセンスを学べるいい本だと思う。「日本は何をすべきか?」という観点から書かれた第5章の政策提言が、自分の中では新しいものが多く、非常に勉強になった。


第5章 もう代案はありません
成長戦略が何もないのが一番の成長戦略
税制を抜本改正してがんばる人に報いる
税金は消費税(付加価値税)を中心にする
所得税も法人税も消費税もフラット10%
年金は清算して一度廃止する
解雇自由化で労働市場を効率的にする
日本には株主資本主義こそが必要
関税すべてゼロ、農業補助金ゼロ、農業の完全自由化を
道州制にして日本にシンガポールをたくさんつくる
教育バウチャー制度の導入で学校に競争原理を導入する
移民政策は大学と企業を入り口にする
自由市場経済を尊重する小さな政府


民間の力を信じて、フェアでオープンな市場を促進する。


政府は、こうあるべきだなと改めて感じると共に、民間もっと頑張らないかんなと。


There is no alternative to the global free market economy.


Margaret Thatcher


グローバル資本主義経済の代案はありません。


マーガレット・サッチャー



2012年1月6日金曜日

弱い日本の強い円

名著です。


弱い日本の強い円 (日経プレミアシリーズ)
佐々木 融
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為替相場は、国力を映す鏡ではない。単なる通貨と通貨の交換レートである。


本書にも書かれているが、今まで、「為替相場はよくわからない」「為替相場は予測不可能」で、中長期的には「日本は国力が弱いから長期的には円安」という考えをベースに行動していたのだが、恥ずかしながら、この考え方は根本的に間違っていたようである。


・為替は需給関係(貿易や資本のフロー)で決まり、長期的にはインフレ率の差で決まる。


というのが本書を読んで、自分なりに一言でまとめたものだが、為替相場については、貿易や投資を通して、誰が円を必要としているのか(あるいは必要としていないか)を考えることが大切だなと。そして、日本は変動相場制を採用して資本規制がない国としては(簡単に言うと、中国を除けば)世界最大の経常黒字国であり、常に儲け分のお金が円買い方向に流れている状況にある。


本書の著者は、JPモルガンの為替ストラテジストで、かつては日銀で為替介入の実務も担当されており、評論家的なつまらない本とは違って非常に面白い。「投機的な」取引規制について書かれている下記の文章が好きだったので、備忘録的に。


マーケットに関して中途半端な知識しかない当局者が中途半端な規制を導入するのは、事態を悪化させるだけである。


本当に市場の安定を求めているのであれば、できるだけ多くの市場参加者に門戸を開くべきなのだ。



2012年1月5日木曜日

ブンデスリーガ制覇の旅の途中経過(2012年始)








 Bayern München








 Bor. Dortmund








 FC Schalke 04








 M'gladbach








 Werder Bremen








 Bayer Leverkusen








 Hannover 96








 VfB Stuttgart








 1899 Hoffenheim








 1.FC Köln








 Hertha BSC








 VfL Wolfsburg








 Hamburger SV








 1.FSV Mainz 05








 1.FC Nürnberg








 1.FC Klautern








 FC Augsburg








 SC Freiburg

ブンデスリーガ1部18チームのスタジアムの内、未だ行ったことの無いのはシャルケVeltins Arena、レヴァークーゼンBayArena、ホッフェンハイムRhein-Neckar-Arena、カイザースラウテルンFritz-Walter-Stadionの4つ。


逆に言うと、既に14チームのスタジアムには行っているのだが、我ながら素晴らしい。(ちなみに、ヘルタ・ベルリンでは世界陸上、アウグスブルクではU-20女子ワールドカップを観戦し、ブンデスリーガそのものは見ていない。そしてマインツの新スタジアムCoface Arenaも未だ。)


ということで、来年デュッセルドルフが昇格したりすると面倒なことになるので笑、今年中に4つのスタジアムを訪れて「ブンデスリーガ制覇」を達成したいものである。


観戦予定がある方、ご連絡頂けると幸いです。



2012年1月4日水曜日

欧州制覇の旅の途中経過(2012年始)

"人生とは旅であり、旅とは人生である" 2006.07.03 Hide's mail


ドイツ滞在中に、ヨーロッパの全ての国に行くぞ!と決意し、久しいが1年の計を作成するに辺り、改めて備忘録的に記す。ドイツ生活5年目に突入する今年は、ある程度ゴールへの道筋を付けておく必要がある。


ヨーロッパ=いわゆるEU(欧州連合)加盟国


【欧州連合加盟国27ヵ国】


◎既に行った21ヵ国


オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スペイン、イギリス、エストニア、フィンランド、ハンガリー、スロバキア、スウェーデン、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク


◎残り6ヵ国


ブルガリア、キプロス、ギリシャ、マルタ、ルーマニア、スロベニア


【加盟候補国】


クロアチア、マケドニア、トルコ、アイスランド、モンテネグロ


【潜在的加盟候補国】


アルバニア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ


(非加盟4ヵ国)


ノルウェー(済)、アイルランド(済)、リヒテンシュタイン、スイス(済)


ギリシャマルタクロアチアトルコウクライナ(EUROやるくせに、EU違うんか笑)は既に今年行くことを計画しているので、残りのブルガリアキプロスルーマニアスロベニアを何とか今年中に訪問すると同時に、行ったことの無いヴェネチアやフィレンツェ、そして定点観測的にロンドンやパリ、バルセロナ等も再訪したいところだ。


頑張って働こ。



2012年1月3日火曜日

その妹



昨年来、日本へ一時帰国した際の日課となっている芸能人詣(女性限定)。2011年末は、蒼井優さんが出演する、武者小路実篤作のその妹を観にドイツから戻った次の日、相当久しぶりな三軒茶屋はシアタートラムへ。

将来を嘱望されながら、戦争で失明してしまった画家・広次。その芸術的才能を信じる妹・静子は、目となり杖となって盲目の兄に寄り添う。絶望の淵から文学の世界に新たな希望を見出した兄と、その大成を願う美しき妹。しかし、共に苦難の道を歩もうとする二人の前に、残酷な現実と世間の思惑が立ちはだかる。人が人を思うことの美しさと哀しみを宿した兄と妹の運命に、武者小路実篤が託した思い……。

(シアタートラムホームページより)

「蒼井優が可愛かった。」

例によって、観劇の感想として之より先に来るものは何も無いが、(ちなみに、去年は「堀北真希が可愛かった。」)市川亀治郎さん始めとして、他の人が演ずれば恐らく全く別の人物となってしまうであろう、其々が非常に個性的な、お芝居を堪能させて頂いた。ストーリーは暗い以外の何ものでも無いが、そのような中で凛と生きる蒼井優演じる、妹・静子は武者小路実篤が描いた静子を見事に体現していたのでは無いかと想像する。

(ミーハーの戯言、失礼致しました。プロのレビューがこちらに。)


2012年1月2日月曜日

大前研一通信2012年1月号

謹賀新年


昨年は波瀾万丈の大変な一年でしたね。世界経済に関しては「四つの地雷原」
という話をしていましたので、だいたいそれに沿って進行した感じでした。



という一文から始まる新年のご挨拶という大前研一さんからのメールが2011年大晦日の夜、送られてきた。「四つの地雷原」とは即ち、


・ヨーロッパのソブリンクライシス(国家債務危機)


・アメリカ経済とドル危機


・中国の不動産バブル


・日本の国家債務問題


であり、世界地図を俯瞰してこの4つに集約した点を含め、さすがと言わざるを得ない。(内、日本の国家債務問題が顕在化したかと言えば?だが。)


さて、2012年であるが、「世界を変える 日本を震わす」7つの新潮流として、台湾の総統選挙(1月)、韓国の大統領選挙(12月)。間に、ロシア大統領選挙(3月)、フランス大統領選挙(5月)、アメリカ大統領選挙(11月)そして、中国の新しい総書記・国家主席の選出、インドの首相交代予測が挙げられている。


本文では、こうして12年を展望すると、日本ばかりではなく、世界的にビジョナリー(先見性のある、洞察力のある)リーダーがいないことを実感させられる。と括られているが個人的には、大前さんからはリーダーシップの不在として今日のヨーロッパの最大の問題と評されているメルケルを始めとするヨーロッパのリーダー達が、どのような将来のEUを描くのか、フランス大統領選挙の行方を含めて(キング・カントナは出るのか?)注目し、そして感じたことをブログ等を通じて発信していきたいと思う。


冒頭の新年の挨拶には、下記のような一文も含まれており、日本のビジョナリーの動向からも目が離せない。


今年は大阪都の進展が期待できそうなので、その具体的な構想・提言などに取り組
み、引き続き教育の問題を追求して行きたいと思っています。



2012年1月1日日曜日

2011年振り返り


ドイツ生活4年目。振り返ってみると1年間、日々、本当にいろんなことがあったが、1年前の自分と比べると多くの経験値を得て、1回りも2回りも大きくなっているものと思う。来年は、ドイツ生活ラスト(たぶん)の5年目、ドイツそしてヨーロッパに居るからこそできることに注力し且つそれをブログ等を通して、今までより以上に発信していきたいと思う。


2011年の目標(順不同)


1.ブログを365記事投稿し、1日200アクセスの達成。

 

⇒△ 177/365記事 トップアクセス145 昨年の124記事(トップアクセス83)と比較すると、悪くない結果。Facebookの影響が小さくないと思うが、日記の体の域を出ないブログでそれなりのアクセスを得ることができている点、評価できるのでは無いか。ある程度、まとまった記事を書くには、やはりブログが適していると思うので、来年はよりたくさんの人に読んでもらえるよう意識して記事を書いていきたい。

 

2.早朝ラン&7時出社を習慣付け、体重65kg体脂肪率15%キープとマラソン完走。

 

⇒〇 80/270ラン 勢いでマラソンを完走という目標を立て、自分でも年初の時点で完走できる自分を想像することはできなかったが、めでたく完走。来年こそは、次のステップ、何とかサブ4の仲間入りを果たしたい。

 

3.バルト三国(エストニア、ラトヴィア、リトアニア)の何れかを含み、未だ行ったことの無い国に3ヵ国行く。但し、北欧は除く。

 

⇒◎ バルト三国の全て、ポルトガル、ハンガリー、スロヴァキア、ルクセンブルクの7ヵ国へ。北欧(フィンランド、スウェーデン、ノルウェー)にも行き、自分でもよくやったなと。(旅行は、結構エネルギーを使う。)来年は、ヨーロッパ制覇への確かなものとしたい。

 

4.ドイツで行われる女子ワールドカップ、なでしこが勝ち続ける限り、週末は必ずスタジアムへ行く。

 

⇒◎ 言うこと無し。来年は、ユーロとロンドンオリンピックがテーマかな。

 

5.槙野は必ずそして、家長か安田あるいはその他、欧州(ドイツ以外)で活躍する日本人のホームスタジアムへ行く。

 

⇒△ フェイエノールト(宮市)、ヴォルフスブルク再訪(長谷部)、ミュンヘン再訪(宇佐美)、フェンロ(吉田、カレン)、メンヘングラートバッハ(大津)を訪問。ケルン再訪できなかったので、厳しく評価しておく。

 

6.TOEIC800点

 

⇒評価できず 目標設定が良く無かった。(今の自分にとって、英語のプライオリティは低い。そして、TOEICを受けたら、おそらくそれなりの結果は出る。)

 

7.NHKのラジオドイツ語講座と、参考書(文法と単語と読解)を何度も繰り返し、日常会話をマスターする。

 

⇒× ドイツ生活4年目。またしても、ドイツ語に関しては進歩せず。来年は、ドイツ生活最後の1年と仮定し、トッププライオリティとしたい。

 

8.いわゆる名著、古典の大物を12冊読む。

 

⇒〇 沈まぬ太陽、何でも見てやろう、チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷、昭和史1926-1945、国をつくるという仕事、ハドリアヌス帝の回想、刺さる広告、コーポレートブランド経営、最強組織の法則、マンキュー経済学1(ミクロ編)+1冊(何か忘れた)の11冊done。来年も、この流れ(量より質)を追及していきたい。

 

9.自宅での食事会を6回行う。

 

⇒◎ 7回done。妻ありがとう。ありがとう妻。

 

10.円と同レベルのユーロを貯蓄する。

 

⇒△ イメージしていたよりも少ないが、その分、女子ワールドカップを含む旅行で使ったので、まぁ良しとする。